ベースプレートとは
ベースプレートとは、機械加工などで治具が取り付けられるベースとなる平板や薄板のことです。
材質をはじめ求められる仕様も用途によってまちまちで、例えば、ワークが固定される台ともなるため、板厚があり強度も高いことが求められます。高精度の穴あけ加工では切削性の良い材質であることも重要な条件となります。
ベースプレートの使用用途
ベースプレートは、機械加工をはじめ建築、半導体製造装置など、広い分野で使用されています。
機械加工関連では、治工具や金型用のテーブルとして使われています。建築の分野では、建築構造用としてのほか、免震装置取付用などにも利用されています。電子機器のHDD (ハードディスクドライブ) などにも使われており、この場合は強度のある薄板として最適な材質のものが選定されます。
ベースプレートのその他情報
ベースプレートの特徴
ベースプレートは、用途に応じ材質が使い分けられ、その特徴も変わってきます。用途ごとに材質とその特徴は下記のとおりです。
治工具用ベースプレートは、鉄鋼材ではS45C、S50C、SS400、SCM材、ステンレスではSUS303/304、SUS400番台が良く使用されています。さらに、アルミではA2017 (ジュラルミン系) A5052番台A7075などが使われています。
治工具用のベースプレートでは、取付用の穴が数多く明けられているものが多く、ユーザーの後加工という手間を省くことで汎用性をもたせるよう工夫されています。装置用ベースプレートは、納入先の要求された仕様に合わせ設計から行われることが多く、材質や形状・寸法などは仕様に合わせて製作されていきます。
建築の分野で使用されるベースプレートも、具体的な用途に応じ設計から行われていくことが多くみられますが、基本的に材質は、強度をはじめ高寿命、高耐気性のものが選定されます。免震装置取付用ベースプレートは、免震材を挟み込むように地盤側と建物側の2枚がセットで使用されています。