高さ調整ピン

高さ調整ピンとは

高さ調整ピンとは、機械加工などで高さ精度を厳しくしたいときに使用される高さ決めピンです。

寸法公差は、0/+0.01mmといったレベルまで要求される場合もあるほか、形状を含め仕様についても種々のものが製作されています。

高さ調整後の固定方法なども、いくつかのパターンのものが作られています。用途によって材質なども合わせ検討できるため、流通されている製品では対応できない場合もあります。そのような場合は、特殊仕様で高さ調整ピンを特注することも、選択肢に入れておく必要があります。

高さ調整ピンの使用用途

高さ調整ピンは、機械加工といった生産・製造現場で治工具やベースの高さ調整に使用されます。

通常、先端をボルト頭部のように面精を広くし、極力フラットとなるような使い方をします。位置決めの要求が厳しい時は、フランジにテーパをつけるといった工夫もされています。

高さ調整ピンの先端部分は、フラットのものや球面、おねじになったものなど各種製作されています。用途に応じて、最適なものを選択できます。

高さ調整ピンの選び方

1.固定方法
「圧入」「めねじ」「おねじ」「ボルト止め」といった選択が可能です。外形寸法は、固定方法別に変わってきます。圧入タイプは、取付側外径とピンの外径の組み合わせが選択可能です。めねじタイプでは、二面幅と軸長、おねじタイプでは、ねじ径・長さ・外径の組み合わせ、ボルト止めタイプは、適用ボルト・外径・軸方向に長さの組み合わせとなります。

2.先端形状
「フラット」「テーパR」「止めねじ」などの選択があります。ここで「テーパR」とは、60°テーパで先端が軸径6・7mmでR3、8mmでR4、9mmでR5、13mmでR6となります。

3.材質
「スチール (SKS3相当) 」「ステンレス (SUS304)  (SUS440Cか13Cr) 」「ポリアセタール」といった選択が可能です。

4.表面処理
「硬質クロムメッキ」「四三酸化鉄被膜」などの選択が可能です。

5.焼き入れ
「あり」「なし」の選択が可能です。

6.高さ
公差高精度タイプが「0/+0.01mm」、中精度タイプは、「0/+0.05mm」といった指定が選択できます。

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