小径ボルト

小径ボルトとは

小径ボルトとは、ねじとは異なるボルトのうち頭部の径が小さいものです。

頭部の形状は限定しないものとされ、厳密には小径ボルトという明確な分類はありません。小径といえば2mm未満と考えるのが一般的です。しかし、時計ビスに限定されてしまうため、径については臨機応変にとらえ、小径ボルトはあくまでボルトの頭が小さいものとされています。

小径ボルトには、頭部形状が通常の六角形のほか、六角穴付き、プラス穴付き、割り入りビスと多くの種類が製作されています。

小径ボルトの使用用途

小径ボルトは、ボルトの頭を目立たせたくないという要求から制作されています。装置などの外装面から隠れるような埋め込み型が理想です。

電気・電子関連の産業分野をはじめ、美観を重視した高級装身具、眼鏡やスマートフォンのようなモバイル機器といった分野で使用されています。

小径ボルトの原理

小径ボルトを「小頭ねじ」や「低頭ねじ」も含むと仮定します。M6のねじが頭部が6mmの高さに対し、低頭ボルトは4mmさらに低い超低頭ボルトとなると1.5mmというレベルのものまで製作されています。

小径ボルトには、その特性をさらに活かすため、各種の工夫が加えられています。いたずら防止のため通常の工具では外せないねじ溝としたり、メッキ処理を変えたりフランジ付きにする製作も可能です。

限られたスペースでボルトとしての機能は果たせるようにした小径ボルトは、スマートフォンに代表される機器の小型化を反映したボルトのひとつの姿です。

機器の小型化と合わせて、ねじがもともと抱えている緩みについても対策が行われています。

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