コーナーブラケット

コーナーブラケットとは

コーナーブラケット (英: corner bracket) とは、パネル類のコーナー部を保護したり補強したりするための材料です。

また、手すりなどのコーナー部分を固定する用途にも用いられます。コーナーブラケットは主にパネルや機器の取付け・位置決め、補強をはじめ、コーナーの保護や汚れ防止、コーナーにぶつかっての怪我や破損の防止など、使用目的はさまざまです。材質にはアルミやステンレスなどの金属や樹脂などが使用され、取り付け用の穴が加工された製品が一般的です。

コーナーブラケットの使用用途

コーナーブラケットは多用途に利用され、以下のような場面で使用します。使われている材質は、屋内では樹脂やアルミが多く、屋外ではステンレスなどの耐環境性能に優れた金属類が主流です。中には、補強金具と称する建材もあります。筋交いを固定するコーナー部や土台・梁のコーナーに使う金具で、建物の地震対策に多く使われます。

1. 装置や機器のコーナー部分への固定

電気・電気機器などの装置の背面コーナー部に取付けたり、防犯用カメラを天井のコーナーに取付けるために使用されます。

2. パネル類の補強と保護

絵画や写真の額、ポスターフレームなどのパネル類のコーナー部を保護、補強します。

3. 手すりの接続

屋内外の手すりのコーナー部の接続箇所に利用されます。安全性を高める目的もあります。

4. 防水性の向上

冷蔵機器や冷凍機器のコーナー部などに取付けられたゴムパッキンの押さえ、防水性向上といった目的で使用されている製品もあります。

5. 建材や建具の補強

コーナーブラケットが多く使用されている分野として、ドア、窓、建具、建材などの建物関連が挙げられます。

コーナーブラケットの原理

コーナーブラケットは、物理的な補強原理に基づいて機能します。部材と部材が交差する接合部に取り付けることで、力が分散され、接合部の強度を高めることができます。特に、直角接合部では、コーナーブラケットが支点となり、外力による変形や歪みを防ぐ役割を果たします。

固定方法としては、ネジやボルトを使用するのが一般的です。取り付け穴があらかじめ設けられている場合が多く、これにより効率的で確実な固定が可能となります。一部のコーナーブラケットでは接着剤と併用することもあり、これによってさらなる強度が得られます。

コーナーブラケットの種類

1. 一般的なコーナーブラケットの種類

コーナーブラケットにはさまざまな種類があり、用途や環境に応じて選ばれます。以下に代表的な種類を挙げます。

L字型ブラケット
最も基本的な形状で、直角接合に特化しています。家具の補強や棚の取り付けに適しています。

三角形補強ブラケット
三角形の形状をしており、より高い強度が必要な場面で使用されます。特に重量のある棚や構造物に適しています。

T字型ブラケット
T字型の接合が必要な場合に使用されます。たとえば、柱と梁の交差部分などに利用されます。

折りたたみ式ブラケット
使用しないときには折りたたむことができるブラケットです。折り畳み式のテーブルや簡易的な棚に適しており、省スペース化が可能です。

特殊形状ブラケット
独自の形状や機能を持つブラケットで、特定の用途や設計に対応します。

2. アルミ製コーナーブラケット

突起付きブラケット
回り止め用の突起が取付け面についており、作業性が向上します。材質はADC12で、同じサイズの押出型ブラケットに比べ、低コストです。突起は取付け時の回り止めであり、作業性が向上します。

付加機能をつけた色々な種類のブラケットがあり、例として片リブブラケット、ナット止めブラケット、片側突起付きブラケット、片面長穴ブラケット、カバー付きブラケットなどが挙げられます。

押出型ブラケット
アルミ押出しで製造したブラケットです。材質はA6N01SS-T5で、表面にアルマイト処理を行っています。外観に優れ、埃が溜まりにくい構造で、突起付きブラケットより強度が高いです。

押出型ブラケットには、付加機能をつけた色々な種類のブラケットがあります。具体的には、厚型ブラケット、偏心ブラケット、不等辺ブラケット、異種サイズ接続ブラケットなどがあります。

複数列溝ブラケット
複数列溝があるフレームに使用するブラケットです。2列溝用突起付きブラケット、2列溝用押出型ブラケット、3列溝用押出型ブラケット、4列溝用押出型ブラケットなどの種類があります。

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