コンタクトピン

コンタクトピンとは

コンタクトピンとは、圧着端子で構成された電気信号の接続用の部品です。はんだ付けが困難な箇所や配線ケーブルを最短でつないでコンパクトにまとめたい場合によく用いられます。個々にモジュール化されており、各々のコンタクトを交換したり再利用も可能です。さまざまな規格があり、なかには基板へ直接接続するタイプもあります。

材質は、一般に黄銅(真鍮)、純銅およびリン青銅であり、金メッキやスズでさび止めの表面加工がされています。リン青銅を使うことで柔軟性が向上します。純銅は、電源供給用に用いられています。

コンタクトピンの使用用途

コンタクトピンの使用用途には、電線ケーブル間同士の接続やFA機器・電子機器用のピンソケットタイプのコネクタ端子用途など、その形態は豊富です。

また、各種ICやモジュールの評価ボードの電源接続用端子、データ通信用LANボードや航空宇宙産業向け機器の制御ライン向けなど、幅広い産業向けの用途で用いられているのが特徴です。

なお、使用用途に応じて、ピンの形状やサイズは異なっていますので、選択するコンタクトピンの仕様には注意が必要です。

コンタクトピンの原理

コンタクトピンは、一般にコンタクトとも呼ばれ、オスとメスのタイプがあります。ピンコンタクトがオス、ソケットコンタクトがメスであり、オスはポスト、メスはハウジングとも呼ばれています。

基板との接続の場合には、ベース付ポストといわれる基板に接続するコネクタをハウジングと対で用います。このように電線ケーブルと接続したコンタクトピンは、コネクタを介して基板側の配線と電気的に接続します。

各々のコンタクトピンは、ケーブル電線と一般に圧着接続にて電気的に接続します。圧着が必要な箇所は、2箇所であり、中央は芯線を圧着するための芯線部、外側は被覆とともに締め付けて電線ケーブルを固定する被覆部です。中央の芯線部は、芯線バレルの名称もあり、ケーブルとともに締め付けます。被覆部は、被覆バレルとも呼ばれます。

コンタクトピンの電線ケーブルとの圧着には、専用の圧着工具を用いますが、ピンのサイズ範囲に合わせて工具の選定が必要です。

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