シールキャップとは
シールキャップとは、加工の都合などからやむを得ず開けられた穴を塞ぐ蓋のことです。
素材には耐油性や耐熱性に優れたゴムと金属環が使用されます。密閉する空間が大きい場合などには、蓋を埋め込み式として外側からストップリングなどで抑えることもあります。気密性の確保と取り外しの容易さが重要になります。外部からの異物侵入防止、内部に溜めてある潤滑油などの外部流出防止のため、耐熱性や耐摩耗性を高める工夫がされています。容易に開けられるものや、フレキシブルパイプの端末閉塞といった特殊用途向けのものなど様々な種類があります。
シールキャップの使用用途
自動車、建設機械、農業機械、工作機械といった機械分野で広く使用されています。建築分野では、配管の端末閉塞や流量センサー保護のために使用されます。電気・電子分野では、コネクタの未接続時の保護などにも使われます。その他、薬品や油などの液体容器の蓋に使用されたり、各種包装容器などの特殊仕様の蓋として使われたりします。
シールキャップのその他情報
キャップシール
シールキャップとよく似た「キャップシール」という言葉があります。ワインや日本酒といった飲料用のボトルキャップに被せられたフィルム状のシールなどのことで、キャップをシールするものを意味します。その他、キャップの内部やねじ部分にはめ込まれているシーリング用のゴム材を指す場合もあります。