ジョークラッシャー

ジョークラッシャーとは

ジョークラッシャーとは、大きな岩石などを強力な力で挟み込んで砕く機械です。

固定された歯と周期的に動く歯が動物のあごのように動き、材料を噛み砕く構造に由来して命名されています。硬い材料を粉砕し、後続の機械で扱いやすいサイズにまで小さくする役割を担う破砕機です。比較的シンプルな構造でありながら非常に頑丈で、大きな力を材料に加えられます。

偏心軸が回転することで可動歯が往復運動を行い、投入された岩石などに強力な圧縮力を加えて破砕する仕組みです。破砕された材料は、機械の下部にある排出口から排出されます。この排出口の隙間を調整することで、砕かれた材料の大きさをある程度コントロール可能です。堅牢さと強力な破砕能力から様々な現場で活躍します。

ジョークラッシャーの使用用途

ジョークラッシャーは以下のような用途で使用されます。

1. 採石場

採石場で山から切り出された巨大な原石を破砕する最初の工程で広く使用されます。採石場で発破などで採取された岩石は、サイズが不揃いで大きいため、そのままでは建材として使用できません。ジョークラッシャーは、これらの大きな原石を強力な圧縮力で破砕し、管理しやすい大きさへと変える重要な役割を担います。

2. 建設廃棄物

建物の解体現場などから発生するコンクリートがらやアスファルト塊といった建設廃棄物のリサイクルにもジョークラッシャーは不可欠な存在です。これらの廃棄物は埋め立て処分が一般的でしたが、資源の有効活用と環境負荷低減の観点から再利用が推奨されます。ジョークラッシャーは、現場から運び込まれたコンクリート塊などを効率的に破砕します。

3. 鉱山

鉱山で採掘された鉱石から金や銅といった有用な金属成分を取り出すプロセスにおいてもジョークラッシャーは第一線で活躍します。地中から掘り出された鉱石は、目的の金属成分をわずかに含む巨大な岩石の塊です。この岩石から効率よく金属を取り出すために、選鉱作業がしやすいサイズにまでジョークラッシャーで小さくします。