フランジヒータ

フランジヒータとは

フランジヒータは大容量の液体などの加熱や保温に使用されるヒーターです。加熱用のヒーターは加熱する液体中などのタンク内に直接設置されていますので加熱効率がよく大容量の加熱に向いています。

フランジヒータの利点はJIS規格などのフランジが使用されているので、ボルトとナットで取り付け可能であり設置が非常に簡単であることとフランジですので液漏れがしにくいことが挙げられます。液体タンクの横からフランジに取り付けされますので取り外しも簡単でメンテナンスもしやすくなります。

フランジヒータの使用用途

フランジヒータは洗浄機や機械油の保温、食品油の加熱などに使用されます。食品工場で揚げ物を作る際に設定温度に油を温めてその温度を保ちます。

加熱対象によってはヒーター部分の腐食が心配されます。ヒーター部分の材質はSUS、いわゆるステンレスですが、海水や温泉のお湯を温める場合などは泉質によってはステンレスが腐食してしまう場合もあります。この場合にはステンレス製のフランジヒータではなく、チタン製など腐食に強い素材で作られたフランジヒータが選択されます。

フランジヒータの原理

フランジヒータは一般的に容器の横から取り付けます。横から取り付けますのでリークの危険があり、取り付けの際はリークしないようにしっかりと取りつけないと感電などの事故につながってしまいます。

フランジヒータで加熱された液体の温度は熱電対などの温度計により測定され、温調器で読み取られます。温調器に設定温度を指定しておくと温調器が液体の温度を読み取りながらヒーターの出力の調整を行いますので、容器内の温度は一定に保たれます。

安全装置としてサーモスタットが設置される場合もあり、容器から液体が無くなり空焚き状態になってしまい容器内の温度が異常に上がってしまった場合にサーモスタットが開になることでヒーターの出力が停止されます。

フランジの規格はJISの他にもJPIやDIN、NPC、APIなどがありますので規格に合わせたフランジヒータを選択する必要がありますが、一般的にはJIS規格がよく用いられています。

参考文献
https://www.snd-net.co.jp/product/flange/

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です