バケットエレベータ

バケットエレベータとは

バケットエレベータは粉体などを上に持ち上げてサイロやベルトコンベヤに排出する装置です。似た装置にバケットコンベヤがありますが、垂直搬送を行うバケットコンベヤがバケットエレベータと呼ばれています。

水などの液体はポンプで汲み上げることが可能ですが固体に関してはポンプは使用できませんので、固体を運ぶためには固体をバケットで掬い上げてエレベータのように上へと運び上げて機械により加工されるなどが行われます。

バケットエレベータの使用用途

バケットエレベータは固体を垂直に持ち上げて運搬する装置ですので、工場で原料を機械に搬入し投入する際や鉱山で採掘された鉱石をベルトコンベヤに載せるためなどに使用されます。

輸送される物は米や麦と言った穀物類から大豆や家畜の飼料など様々です。輸送する量や物によりバケットの大きさや形状、材質が異なっており、さらには搬送後に排出される際の排出法も搬送物により異なっています。排出の際は全ての搬送物が完全に排出できるわけではなく、バケット中にある程度残ってしまいます。

バケットエレベータの原理

バケットを持ち上げる際にチェーンを用いるチェーン式のバケットエレベータではチェーンに付属しているアタッチにバケットを取り付けます。このチェーンに幾つものバケットが取り付けられチェーンが上下に回転することでバケットが持ち上がります。

バケットへの搬送ですが、ベルトコンベヤでなど運ばれてきた搬送物が搬送口へと投入され、それをバケットで掬い上げて持ち上げます。

バケットの素材ですが、重い鉱石などを搬送する場合には丈夫な金属性のバケットが用いられますが。金属の他にもナイロン製やポリエチレン製などもあり、金属を腐食してしまう酸性の物質なども運べるようになっています。

粉体を運ぶ際には粉塵爆発の危険性があります。粉体は粒径が小さいとその分表面性が増えますので、反応が一気に進む場合があります。例えば鉄粉など最悪のケースでは爆発してしまいますが、悪条件が重なると小麦粉などでも粉塵爆発を起こしてしまいますので、粉体用には粉塵爆発の予防処置がなされている場合があります。

参考文献
https://kenki-corporation.jp/2018/05/17/bucket-conveyor-bucket-elevator/

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です