減速機

監修:株式会社益製作所

減速機とは

減速機の原理

「減速機」とは、モーターやエンジンなどの動力源から得た高速回転をより低い回転速度に変換し、同時にトルク(回転力)を増大させるための機械装置のことです。

減速機の原理

簡単に言えば、
・回転を遅くする
高速で回転するモーターの軸に減速機を取り付けることで、出力側の軸の回転速度を遅くすることができます。

・力を強くする
回転速度が遅くなるかわりに、出力側の軸の回転力(トルク)が増加します。これにより、より大きな負荷をかすことができるようになります。

減速機は、ギヤの組み合わせを機械的に行うことで、必要な回転速度とトルクを得るために様々な産業機械や装置に組み込まれています。

また、主な役割としては以下のようなものが挙げられます。

・速度調整
機械や装置の動作に必要な適切な回転速度に調整します。
・トルク増大
大きな負荷を動かすために必要な力を得ます。
・動力伝達
モーターなどの動力源から、機械の動作部に効率的に動力を伝達します。

減速機の使用用途

減速機は、様々な産業機械や装置において、必要な回転速度とトルクを得るために広く利用されています。具体的な用途としては以下のようなものが挙げられます。

・工作機械
金属などを加工する機械で、正確な速度制御と高トルクが必要な部分に使用されます。
・食品機械
食品加工ラインなどで、安全かつ効率的な動作を実現するために使用されます。
・その他
水力発電、風力発電など、様々な分野で利用されています。

減速機は、現代の産業において、効率的で安全な機械動作を実現するために不可欠な要素なのです。
なかでも平歯車(スパーギヤ)を組み合わせた減速機の構造は比較的シンプルで、効率が良く、メンテナンスもしやすいので多くのギヤボックスに採用されています。

減速機の原理

本記事は減速機を製造・販売する株式会社益製作所様に監修を頂きました。

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