天然木材とは
天然木材とは、自然界に自生する樹木から得られた木材です。
加工せずに自然な樹木の風合いや特性を活かせます。環境に優しい素材として無垢材や集成材などの形で家具や建材に利用されます。天然木材は構造材や内装材として利用可能です。桧の香りには強壮作用や鎮静作用があり、気持ちが落ち着く癒やし効果があります。フローリング材には温かみがあり、柔らかいイメージがあるため人気があります。
天然木材は国産材と輸入材に大別可能です。日本の気候や風土に適した建築材料の使用が好ましく、構造材として用いる際には長期間の健全保持が重要です。
天然木材の使用用途
天然木材の使用目的は以下の通りです。
1. 突き板
無垢材を薄くスライスし、ベニヤ板や集成材の表面に貼り付けたものを突き板と呼びます。リーズナブルに天然木材の質感を楽しめて、フローリングや家具に幅広く利用されます。
2. ベニヤ
単板を薄くスライスして繊維方向を双方から入れかわるように重ね、接着剤で接着したものをベニヤ板や合板と言います。割れや反りが少なく強度があるため、家具の構造材や背板に使われます。
3. 木質ボード
木質ボードには中密度繊維板 (英: Medium Density Fiberboard) やパーティクルボード (英: Particle board) があります。接着剤で木材の繊維やチップを固め、加工しやすくて表面が滑らかなため、家具の表面材や内部構造に向いています。
4. 集成材
接着剤で小さい木片を貼り合わせ、一枚の板にしたものを集成材と呼びます。無垢材よりも割れや反りが少なく強度があり、棚板やテーブルに使用可能です。
5. 巾はぎ材
巾はぎ材は接着剤で幅の狭い無垢材を横方向に接着した板です。風合いを保って大きな面積の板を作成でき、カウンターやテーブルに用いられます。
6. 一枚板
一枚板は一本の木から切り出して無垢材の板を得ます。美しい木目と自然な風合いが魅力で、高級家具に使われます。