体重計とは
体重計 (英: scale) とは、通常は測定機械の上に乗り、個人の体の重さを計測する際に使う健康器具です。
健康診断や公的記録として用いられる体重データを計測するには、2年に1回、都道府県が行う定期検査に合格したものを使うことが重要です。ばねばかり式の体重計は一般家庭用として流通していますが、緯度による重力加速度の違いの影響を受けます。赤道に近いと重力加速度が小さくなり、同じ体重計を用いた際に少なく表示されます。日本国内でも北海道用・本州用・沖縄用の3種類の緯度に調整した体重計を販売しているメーカーも多いです。
体重計の表示方式はアナログ式とデジタル式に大別可能です。アナログ体重計は以前に家庭用として広く採用されていた方式で、内部で作動するバネの反発力により体重を計測します。計測を行うたびにバネが動くため、物理的にバネ自体が消耗します。安くて使い勝手が良く、電池が必要ありません。現在の主流はデジタル体重計です。体重は液晶画面で示されるため、ボタン電池や乾電池などのバッテリーが必要です。内部の荷重センサーで計測し、物理的に消耗しません。アナログ式よりも比較的長期間正確に使用でき、多機能タイプも多いですが、高価なタイプもあります。
体重計の使用用途
個人が体重計の上に立って乗り、体重を計測します。疾病などの理由で通常の体重計に乗れない場合には特殊なものを使用可能です。
大人が子供を抱きながら体重計に乗り、大人の体重を差し引いて子供の体重を計測する方法もあります。子供の場合には体重によって使用する薬剤や輸液の量を調節する必要があり、投薬や輸液が必要な際には体重計を用いて体重を調べることが重要です。母乳で保育する乳児の場合には母乳を飲んだ量を確認するため、体重を授乳前と授乳後に計測します。
職場や学校の健康診断では業務用や水平型の体重計が使われるケースが多いです。旅館や銭湯などの大浴場でも業務用や水平型の体重計がよく使用されます。