エレクトレットコンデンサマイクロホンとは
エレクトレットコンデンサマイクロホンとは、高分子フィルムに電荷を帯電させた振動膜で音を電気信号に変換するマイクロホンのことです。
エレクトレットコンデンサマイクロフォンの作動原理は、ダイヤフラムがコンデンサの1つのプレートとして機能することです。その振動によって、ダイアフラムとバックプレート間の距離が変化します。静電容量方程式に従って、ダイアフラムとバックプレート全体で維持される電圧は、空気中の振動によって変化します。特徴は、僅かな電力で駆動できること、広い周波数応答を備えていること、感度が高く音声の細部を拾えること、信号対雑音比が良好で周囲の騒音が多少ある環境でもクリアなオーディオをキャプチャできることなどが挙げられます。携帯機器や家電用電化製品、録音機器など幅広い機器で活用されています。
エレクトレットコンデンサマイクロホンの使用用途
エレクトレットコンデンサマイクロホンは以下の用途で使われています。
1. スマートフォンなどの電子機器
スマートフォンなどの電子機器のボイスメモ機能や録音アプリでエレクトレットコンデンサマイクロホンが使用されています。エレクトレットコンデンサマイクロホンにより音を認識し、録音できるようになっています。
2. バイノーラルマイク
バイノーラルマイクにも使用されています。バイノーラルマイクはイヤホンのような形状をしたマイクで、まるでその場で聴いているかのような臨場感あるサウンドを得られるところが特徴です。最近流行のASMR動画やフィールドレコーディングによく用いられています
3. ビデオカメラ用マイク
エレクトレットコンデンサマイクロホンは、ビデオカメラ用マイクにも用いられています。カメラのホットシューに対応できるように設計されているものが多く、そのままカメラへ取り付けられます。全体のサウンドを集音するステレオタイプ、狙ったサウンドを集音するショットガンタイプの2種類あるところも特徴です。