投入機

投入機とは

投入機とは、製造や加工、包装工程において製品や原料を自動的に搬送、配置、または供給するための装置です。

投入機は、従来の人手による単純作業を自動化することで、生産効率の向上を目的としています。製造現場では、作業者が行っていた製品の並べ替え、向きの調整、配置といった工程を投入機が担い、手作業に頼らない安定した作業が実現可能です。

投入機は性質上、多くの場合特定の作業に特化した専用機として設計されます。例えば包装工程での製品供給装置や、原料を特定の機械に投入する専用装置などがあります。一方で一部の装置は、既存の生産ラインに組み込まれる形で汎用的な機能を持つものもあります。

投入機の導入は作業の効率化だけでなく、品質向上も実現可能です。手作業では避けられない異物混入リスクの軽減や、一定のリズムで作業を行うことで生産の安定性を向上させる効果があります。

投入機の使用用途

投入機の使用用途として、製造工程、加工工程、包装工程における使用、特殊用途の4つを解説します。

1. 製造工程

製造工程では、投入機が原料や部品を加工機に正確に供給する役割を担います。例えば自動車部品製造では、異なるサイズや形状の部品を組み立てラインに供給するための装置が使用されます。

2. 加工工程

投入機は加工工程において、原料や中間製品を次の処理に送り出す役割を果たします。例えば製粉工場では、小麦粉をミキサーに一定量供給する装置が使用されます。

3. 包装工程

包装工程では、製品を自動で整列させ包装機に供給する装置が重要です。具体例としては以下のような装置があります。

  • 段ボールケーサー前製品段積み装置
    製品を段ボールに挿入する形に段積みする装置で、自動梱包の前準備を行います。
  • 包装機前製品反転装置
    流れてくる製品の向きを包装機で包装される形に整える装置です。

4. 特殊用途

投入機は特殊な作業環境にも対応可能です。例えば医薬品業界では、厳格な衛生基準を満たす必要があるためクリーンルーム仕様の投入機が採用されます。また電子部品業界では、製品にダメージを与えないよう非接触で搬送する技術を組み込んだ投入機が使用されることがあります。