滅菌加工

滅菌加工とは

滅菌加工とは、製品に付着している全ての微生物を死滅、または除去して無菌状態にするサービスです。

滅菌後の製品に微生物が生存する確率を100万分の1以下まで低減させる処理を実施します。殺菌や消毒はあくまで菌を減らすことを目的としており、全ての菌を死滅させるわけではありません。対して滅菌加工は、あらゆる細菌やウイルスを限りなくゼロに近づける最も厳格な処理を指します。

滅菌加工を適切に行うには、高度な設備や徹底した管理体制が必要です。そのため、製品を製造するメーカーは自社で大規模な設備を持たずに、専門の受託滅菌サービスを利用するケースが多く見られます。主な加工方法には高圧蒸気滅菌やエチレンオキサイドガス滅菌などがあります。製品の素材や形状、耐熱性に合わせて最適な方法を選定します。

滅菌加工の用途

滅菌加工のサービスは以下のような用途で使用します。

1. 医療機器・衛生材料

医療現場で使用される使い捨て医療機器で使用します。カテーテルや注射器などは患者の体内に直接触れるため、完全な無菌状態が求められます。もし製品に微生物が付着していれば、患者が感染症を引き起こす重大なリスクとなります。したがって、製造工程における滅菌加工は必須です。 

2. 理化学実験器具

大学や企業の研究所で使用される実験器具にも滅菌加工を施します。細胞培養に使用するシャーレやピペットといった器具は、目的外の菌が混入すると正しい実験結果が得られなくなります。わずかな雑菌の混入でも研究データの信頼性を損なう原因です。正確な研究成果を得るために、製造段階で確実に滅菌加工を実施します。

3. 食品・医薬品

医薬品や食品を入れる容器などでも滅菌加工が活躍します。例えば、点眼薬の容器や軟膏チューブなどは、中身の薬剤を充填する前に容器自体が無菌でなければなりません。また、食品分野においては、無菌充填包装を行うことで保存料を使用せずに常温での長期保存が可能になる商品もあります。製品の安全性確保と品質保持において、滅菌加工技術は欠かせない役割を果たします。