平面ハンドル

監修:株式会社ホシモト

平面ハンドルとは

平面ハンドルとは、工場の機械や産業用装置、配電盤などで使用される取っ手やつまみの一種です。

取り付け面に対して出っ張りがほぼなく、平らで薄い形状をしています。扉を開閉させる際にはハンドル部分を押し込んだり持ち上げたりすることによって、レバーとして操作します。一般的には金属やプラスチックなどの素材で作られ、使いやすさと美観を兼ね備えた取っ手です。

平面ハンドルに明確な定義はありませんが、メーカーによっては「スイングハンドル」「ポップハンドル」なども平面ハンドルとして扱っています。屋外のドアにも使えるよう防犯機能を高め、雨やほこりなどに対しても耐久性を高めている製品もあります。

金属製のものは非常に強く、長期間の使用でもしっかりと機器の扉を開閉できます。平面であるため、筐体に取り付けても場所を取らず、他の機能や収納スペースを圧迫しません。取り付ける機器の重さや使用環境に応じて、適切な強度を持つハンドルを選定する必要があります。

平面ハンドルの使用用途

平面ハンドルは、主に製品のデザイン性と安全面から採用されるケースが多いハンドルです。以下に代表的な使用例を紹介します。

1. 産業機器や製造機械、医療機器

工場の機械や産業用装置、また医療機器には、操作を簡単にするために平面ハンドルが使われます。これにより、操作員は効率よく機器を扱うことが可能になります。

2. 電子機器の筐体

コンピュータや通信機器、音響機器などのケースに取り付けられ、機器を安全に操作するために使用されます。例えば、サーバーラックの機器などに取り付けられることが多いです。

3. 配電盤、制御盤

配電盤や制御盤の扉を開閉するためのハンドルとして、平面ハンドルが広く利用されています。フラットな形状で、操作性が良く、安全性にも優れているのが特徴です。

4. キャビネット

出っ張りが少ないため、誤ってぶつかったり引っ掛かったりするリスクが低く、オフィスなどの安全性を高めます。また必要な時に開閉がしやすく、金属製のため長期間の使用に耐える耐久性があります。

5. 自動販売機

自動販売機やコインパーキングなど、お金を集めるボックスには「ポップハンドル」が多く用いられています。開錠することによってハンドルがポップアップします。ハンドル自体が極力目立たないよう、コンパクトでシンプルなデザインで設計されている製品がほとんどです。

本記事は平面ハンドルを製造・販売する株式会社ホシモト様に監修を頂きました。

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