インデックステーブル

インデックステーブルとは

インデックステーブルとは、部品や材料を精確な角度で回転させるための装置です。

一般的にはウェハなどの半導体基板を乗せたまま回転させるために使用することが多いです。微細な角度調整が可能で、非常に高い精度での位置決めができます。これにより、加工品質が向上します。

また、食品加工分野でインデックス方式のターンテーブルをインデックステーブルと呼ぶこともあります。

また、プログラムによる操作が可能な場合が多いです。これにより、作業の標準化や生産性の向上を図ることができます。、同じ加工条件での作業が容易になり、再現性も向上します。

インデックステーブルの使用用途

インデックステーブルは様々な用途で使用されます。以下はその一例です。

1. 半導体

半導体業界では、インデックステーブルはウェハの加工工程で重要な役割を担っています。例えば、露光工程ではウェハを特定の角度で回転させることによって、均一に光を照射してパターン転写を精密に行います。エッチング工程では、ウェハの表面に対して均一にエッチングを施すために、ウェハを回転させながら処理することも多いです。

また、洗浄工程でもインデックステーブルを使用してウェハを回転させながら洗浄することで、表面の汚れや残留物を効率的に除去します。このように、インデックステーブルの精密な回転機能が半導体製造の精度と効率を高めています。

2. 機械加工

インデックステーブルは機械加工で中心的な役割を果たします。部品を回転させながら切削加工をを行う場合などに使用されます。これにより、一度のセットアップで部品の複数の面や側面を加工することができ、加工時間が短縮されるとともに、一貫した加工品質が維持されます。

また、金型製作では、精密な角度調整が求められるため、インデックステーブルを使用することで金型の形状や穴の位置を正確に加工することが可能です。これにより、製品の精度が向上し、製造工程を効率化することができます。

インデックステーブルの原理

インデックステーブルは、平面の上に取り付けられた部品を回転させるための装置です。回転はギアを使用して実現します。この回転運動によって、部品や材料を所定の角度に正確に位置決めすることが可能です。テーブル本体や回転機構などによって構成されます。

テーブル本体は部品や材料を取り付けるための平面部分です。一般的には鉄などの堅牢な金属で構成されており、精密部品に対応するために厳格な寸法で管理されています。回転する部分と固定する部分に分かれており、回転機構と連動して動作します。

回転機構はテーブルを回転させる装置です。一般的にはステッピングモーターやサーボモーターが動力として使用されます。さらに、ギアやクランクを噛ませて回転角度を調整する仕組みです。

インデックステーブルは、これらの原理と構造を利用して、部品や材料を正確な角度で回転させることができ、精密な加工や位置決めが求められる場面で非常に有用です。

インデックステーブルの選び方

インデックステーブルを選ぶ際は、以下を考慮することが重要です。

1. 駆動源

インデックステーブルの駆動源は選定において重要です。電力の場合は一般的にサーボモーターやステッピングモーターが使用されます。その他にも油圧や空圧で動作するインデックステーブルも販売されています。

2. サイズ

インデックステーブルを選ぶ際、サイズも重要です。テーブルのサイズは、加工する部品の大きさや形状に応じて決まります。

たとえば、加工する部品が大きい場合や複数の部品を一度に扱いたい場合は、直径の大きなテーブルが必要です。さらに、テーブルが対応できる最大荷重も考慮しなければなりません。重い部品や大きな部品を扱う場合には、その荷重容量が十分であることを確認する必要があります。

3. 回転精度

回転精度はテーブルが回転する際の位置決め精度を示す指標です。加工部品の品質に直結します。位置決め精度と再現性が高いインデックステーブルを選ぶことで、加工精度が確保され、安定した製品品質を維持することができます。