ペリスタポンプ

ペリスタリックポンプとは

ペリスタポンプ

ペリスタリックポンプとは、軟質性のチューブを通して溶液を送液することができる装置です。装置には複数のローラーがあり、ローラーがチューブを押しつぶしながら回転することで送液します。ローラーは絶えず回転しているので、連続して送液することができます。また、回転数を制御すると、流量を変化させることも可能です。

チューブは軟質性のものであれば使用することができます。薬品の送液に使用されることが多いので、耐薬品性のあるシリコンチューブなどが用いられます。

ペリスタリックポンプの使用用途

ペリスタリックポンプを使用すると、連続的にかつ定量的に溶液を送液することができます。流量を調整して大量に溶液を送液したい場合などに適しています。具体的な使用例としては、クロマトグラフィや人工透析が挙げられます。

様々な溶液を送液することができるので、誘導結合プラズマ発光分光分析装置(ICP-AES)や誘導結合プラズマ質量分析装置(ICP-MS)などの溶液を測定対象とした分光分析装置にも搭載されています。比較的、粘性のある溶液も送液することもできます。

ペリスタリックポンプの原理

ペリスタリックポンプとは、チューブ内の溶液を送液することができる装置です。ポンプのローラが回転してチューブを押しつぶすと、チューブ内に真空部分が発生するので、チューブ末端からチューブ内に溶液が引き込まれます。ローラーは常に回転しているので、チューブ内に連続的に真空部分が発生し、液体を送液することができます。

使用可能なチューブには様々な材質、孔径のものがあり、用途に合わせて使い分けることができます。例えば、シリコンチューブやタイゴンチューブなどが使用可能ですが、基本的には送液する溶液に耐薬品性のある素材のチューブを使用します。また、軟質性のチューブでしかスムーズに送液できないので、注意が必要です。各部に物理的な負荷がかかるため、長時間の使用によってチューブが破れたり、ローラー部分が摩耗したりするので、適宜交換して使用する必要があります。

参考文献
https://www.atto.co.jp/technical_info/liquidchromatography/peristapump2
https://www.surpassindustry.jp/%E6%8A%80%E8%A1%93%E6%83%85%E5%A0%B1/%E3%83%81%E3%83%A5%E3%83%BC%E3%83%96%E3%83%9D%E3%83%B3%E3%83%97%E3%81%AE%E5%9F%BA%E7%A4%8E/

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