監修: キャロルシステム株式会社
セキュリティツールとは
セキュリティツールとは、危険や脅威などから守る手段のことです。
特に情報セキュリティツールを指す場合がほとんどです。情報セキュリティは、情報通信技術の急速な普及から重要性が高まっています。
対策を怠ると、プライバシーの侵害や情報漏えいなどの危険があります。また、セキュリティ対策実施直後は問題なくとも、新しい脅威への対策を次々と講じなければならない場合も多いです。
セキュリティツールの使用用途
セキュリティツールは、主にPCやスマートフォンの情報漏洩を防止するために使用されます。昨今、IT技術を全く使用しない人はほとんどいないため、セキュリティツールは必須であると言えます。
セキュリティツールは法人・個人を問わず、積極的に導入すべきものです。現代において、セキュリティツールは社会インフラの一つと言えます。
セキュリティツールの原理
セキュリティーツールは、企業や組織における情報資産 (顧客情報や販売情報) を「機密性:Confidentiality」「完全性:Integrity」「可用性:Availability」といった観点から保護することが目的です。これらは、それぞれの英単語の頭文字をとって情報セキュリティのCIAと表現されることがあります。それぞれを以下で説明します。
1. 機密性
許可を受けた者だけがアクセス可能で、閲覧や書き換えを許可されることです。許可を受けていない者は、閲覧以外を禁止する設定を行う場合もあります。
2. 完全性
保有している情報が正確であり、情報改ざんや破壊が行われていないことです。
3. 可用性
許可を受けた者だけが常時アクセス可能で、情報提供サービスが常に動作することです。
この3つのバランスを考慮しながら、情報セキュリティ対策を行うことが大切です。
セキュリティツールの種類
セキュリティツールにおける対策には、さまざまな種類があります。
1. コンピュータウイルス対策
- ウイルス対策ソフト導入
- ウィルス対策ソフトの積極的な更新
- 危険なWebサイトのフィルタリング
2. 不正アクセス対策
- パスワード管理
- ファイアウォール導入
- 侵入防止システム導入
- セキュリティソフトウェアの更新
- ログの取得と管理
3. 情報漏洩対策
- ファイアウォール導入
- 顧客データなどの管理
- 資料・メディア・機器の廃棄ルール徹底
- 無線LANのセキュリティ設定
- ユーザー権限管理
- パスワード管理
また、自然災害による機器障害対策として、バックアップや無停電電源装置の導入なども検討する必要があります。
セキュリティツールのその他情報
1. 情報セキュリティとマネジメント
情報関係のリスクに備えるために、法人は情報セキュリティポリシーを定める必要があります。情報セキュリティポリシーとは、情報セキュリティの方針と規則をまとめた規定です。
定めるだけではなく、方針に沿って行動できるように人員に教育を施し、定期的にポリシー自体も見直す必要があります。こうした活動全体を情報セキュリティマネジメントと呼びます。
2. セキュリティツールの歴史
国内における情報セキュリティの転機は2000年です。省庁や公的機関のWebサイト改ざん事件をきっかけに訪れました。同年、民間企業においてはIT技術活用の初期段階であり、情報セキュリティ対策が不十分でした。
情報セキュリティの必要性が周知されたのは、2001年に民間企業へのサイバー攻撃が頻発した時です。2005年には個人情報保護法が本格的に施行され、個人情報を取り扱う企業の情報セキュリティ意識がさらに向上しました。
2007年にはWinnyやShareといったファイル共有ソフトウェアを通じて情報漏えいが発生し、内閣官房長官が国民へメッセージを発信する事態にまで発展しています。
近年ではテレワークが浸透したため、テレワークに起因するセキュリティの弱点を狙ったランサムウェア攻撃も増加傾向にあります。こうした問題を受けて現在、情報セキュリティ対策の重要性は非常に高いです。
本記事はセキュリティツールを販売するキャロルシステム株式会社様に監修を頂きました。
- キャロルシステム株式会社の会社概要はこちら
- キャロルシステム株式会社のセキュリティ製品紹介ページはこちら