メタニウムとは
メタニウムは化学式CH+5で表される陽イオンです。
1つの炭素原子に5つの水素原子が結合した構造で存在しており、+1の電荷として振る舞います。
またメタニウムは、水素化物のプロトン化により生ずる物質であるオニウムイオンの一種であり、最も単純なカルボニウムイオンとしても知られています。
メタニウムは超酸であり、希薄な気体として、あるいは超酸中の希薄種として、実験室で合成することができます。
メタニウムは、1950年に初めて合成され、1952年にヴィクトル・タリローゼによって論文で報告されました。
メタニウムの使用用途
メタニウムの使用用途は開発中であり、まだ研究室段階を出ていません。
メタンに水素原子を一つ追加した形のメタニウムは、カルボニウムイオンの一種です。
メタンのままでは反応基を持ちませんが、フッ化水素に五フッ化アンチモンを加えた超強酸中ではプロトン化され、このとき五配位の CH5+として、擬似的な反応性イオンが生成されます。
このカルボニウムイオン(メタニウム)CH5+ は水素を脱離してカルボカチオン CH3+ を生じ、順次別のメタン分子を攻撃して重合が起こります。
このように、新種の重合開始剤としての研究が進んでいます。