塩化金

塩化金とは

塩化金とは金の塩化物の総称であり、塩化金(Ⅰ)、塩化金(Ⅲ)、八塩化四金などが知られています。また、厳密には化学式が異なりますが、塩化金酸を塩化金と呼ぶこともあります。最も安定かつ一般的に取り扱われる塩化金は、塩化金(Ⅲ)であり、外観は、赤~赤褐色の結晶です。塩化金(Ⅲ)の製造方法としては、金属金に高温で塩化ガスを直接反応させる方法や塩化金酸を加熱して得る方法が知られています。

塩化金は、GHS分類において皮膚腐食性/刺激性、眼刺激性、皮膚感作性に分類されています。

塩化金の法規制は、毒物および劇物取締法において劇物に指定されています。労働安全衛生法、労働基準法、PRTR法においては、いずれも非該当です。

塩化金の使用用途

塩化金の使用用途としては、めっき、写真感光材、金粉の製造などが挙げられますが、近年では塩化金酸など、その他の金化合物が主に用いられています。

塩化金に特有な使用用途として、触媒での利用が特に注目されています。具体的には塩化金を出発原料とするテトラクロロ金酸ナトリウムは、アルキンを含んだ反応における触媒として研究が進んでいます。また、塩化金(Ⅲ)そのものもアルキンのアミノ化触媒として作用することが知られています。

参考文献
https://anzeninfo.mhlw.go.jp/anzen/gmsds/13453-07-1.html

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