亜硫酸カルシウムとは
亜硫酸カルシウムはカルシウムの亜硫酸塩です。亜硫酸カルシウム0.5水和物として販売されることが多く、ほとんど白色の結晶または粉末です。
水には溶けにくいですが亜硫酸水や希塩酸には溶け、二酸化硫黄を発生します。また、分解により亜硫酸ガスを発生することもあるため扱いには注意してください。
酸化カルシウム、炭酸カルシウムまたは水酸化カルシウムと二酸化硫黄を反応させることで得ることができます。空気中で徐々に酸化されて硫酸カルシウムになります。
亜硫酸カルシウムの使用用途
亜硫酸カルシウムは還元剤としての性質を持っており、主に水道水中の残留塩素の除去に使用されます。
水道水中には殺菌のために塩素を付与しているのですが、この塩素のために水道水にはカルキ臭があります。亜硫酸カルシウムは含まれている遊離残留塩素を瞬間的に除去することができます。従来使用されていた活性炭や木炭よりも還元剤の使用量が少量で済みかつ反応時間が極めて早いため、吐水量が多い浄水器に使われることが多いです。
お湯でも塩素の除去が可能な性質を生かし、浄水シャワーヘッドに使われることもあります。
参考文献
https://www.aquas5.com/knowledge/37/000415.php
https://cica-web.kanto.co.jp/CicaWeb/msds/J_07110.pdf