チオシアン酸とは
チオシアン酸の化学式は化学式はHSCNで、別名スルホシアン酸、ロダン酸、チオシアン酸塩、チオシアン酸と呼ばれています。常温で無色の揮発性液体で、蒸気は空気より重いです。水にはよく溶け、強い酸になります。
加熱すると分解しシアン化物の有毒を生じる可能性があります。 強塩基および強酸化剤とも激しく反応しシアン化水素などの有害物を生じます。シアン化物は一般に青酸と呼ばれています。
チオシアン酸は天然にはタマネギなどに遊離の酸として存在しており、塩やエステルとしても広く存在しています。
チオシアン酸の使用用途
チオシアン酸がそのまま使用されることはあまりありません。チオシアン酸塩の使用用途はセメント、コンクリート、人造石、その養正などの分野です。
例えばチオシアン酸カリウムは、チオ尿素、染料、医薬の製造原料、織物の染色およびナッセン、写真の補力に用いられます。水に溶解するときに温度が相当下がるので寒剤としても使用できます。
チオシアン酸イオンを、鉄(III)イオンを含む溶液に加えると血赤色溶液となるため、確認試験は容易です。
参考文献
https://labchem-wako.fujifilm.com/jp/product/detail/W01W0116-0455.html
https://pubchem.ncbi.nlm.nih.gov/compound/24478
https://www.ilo.org/dyn/icsc/showcard.display?p_lang=ja&p_card_id=1671&p_version=2
http://www.kishida.co.jp/product/catalog/detail/id/11814