酢酸メチル

酢酸メチルとは

酢酸メチルは、化学式CH3COOCH3で表される、分子量74.08の有機化合物です。酢酸エステルの一つで、その中では炭素数が最も少なく、水に溶けやすい性質です。

また、エタノールに極めて溶けやすく、多くの金属塩類も溶かします。無色透明で、特有の臭気がある引火性の液体です。

労働安全衛生法において、 名称等を表示すべき危険有害物とされており、また消防法では、第4類引火性液体、第一石油類非水溶性液体に分類されます。

酢酸メチルの使用用途

酢酸メチルは、親油性(疎水性)であるため、工業的用としても実験用途としても溶媒や抽出溶剤などとして使用されます。

具体的には、接着剤、塗料、樹脂、印刷インキ用溶剤として、またマニキュアリムーバーやラッカー、フルーツ等の香料の溶剤などが挙げられます。

化学的性質や特徴が似ているため、酢酸エチルの代替として利用されることもありますが、酢酸エチルよりは毒性が高いため、酢酸メチルは食品用途では使用されません。

参考文献
SDS
https://anzeninfo.mhlw.go.jp/anzen/gmsds/79-20-9.html

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