フェノールフォーム

フェノールフォームとは

フェノールフォームとは、発泡プラスチック断熱材の一つで、フェノール樹脂を微細な気泡に発泡させ、高断熱気体を密閉することにより優れた断熱性を持たせる材料です。薄くても断熱性能が十分あり、住宅の断熱材として、近年多く使われるようになっています。発泡ガスは、温暖化係数が小さい炭化水素ガスを使用しており、環境に優しい断熱材です。

高い断熱性能を有するほか、耐熱性、吸音性や耐炎性、低発煙性、および極低温特性、耐薬品性に優れており、脆いという欠点も改良されて建材として多く使われるようになっています。断熱性を向上させることにより工事費が上がりますが、完成後のランニングコストを考えると、トータルコストは抑えることができます。

フェノールフォームの使用用途

フェノールフォームを住宅の断熱材として使って高断熱にすると、冷暖房費が大きく低下するとともに、建物内の温度差が小さくなり、壁面や床からの輻射が減少して快適な住空間が得られます。

フェノールフォームは、断熱性能が特に高く厚さを薄くできるため、建物の壁や屋根、床の外側を断熱材でくるむ外張り断熱に適した断熱材です。地球温暖化緩和の対策として、日本政府は、住宅では2030年までに新築住宅の平均で「ゼロエネルギーハウス」の実現を目指すとしており、高断熱の建材がますます必要とされています。

住宅以外の用途としては、半導体や自動車のパーツ、生け花の剣山、および調理器具の取手、食器などがあります。

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