プラスター

プラスターとは

プラスター

プラスターとは、左官材料の一つで、壁や天井を仕上げるのに使われるものです。硫酸カルシュウムが、主成分である鉱物の粉に水を加えて練ったものを左官鏝で、下地の上に塗り付けて壁面を仕上げるのに使用します。原料によって、石膏プラスター、ドロマイトプラスター、石灰プラスターなどの種類があります。

石膏プラスターは、焼石膏を主原料とするのが一般的ですが、無水石膏や硬質石膏を混合したプラスターも使われています。ドロマイトプラスターは、ドロマイトやドロマイト石灰石を焼成して得られる軽焼ドロマイトに水を加えて水和させたものです。可塑性に優れて塗りやすいが、仕上がり面は石膏プラスターに劣り、格安です。石灰プラスターは、消石灰にきざんだ麻糸などの繊維質のものにフノリ、ツノマタなどの糊を加えて水練りした左官材料です。別名、漆喰と呼ばれ、日本で古くから使われてるものです。

 

プラスターの使用用途

石膏や石灰は、昔から使われている建築材料の一つで、古くはエジプトのピラミッドやギリシャの建築物などに使われ、そのころからプラスターとしての使い方が行われていました。プラスターは、左官材料として壁や天井の上塗り仕上げに使用するのが一般的です。室内の装飾にも使われ、金鏝で仕上げるか、鋳型を使用して成型したものを使います。

プラスターの建築以外の用途として、医療用があります。骨折部分を固定するギブスや、歯科で歯型を取る場合に使用されています。

プラスターは、防火性や遮音性に優れており、プラスターボードにして、住宅の内装材に広く使われています。プラスターボードは、石膏プラスターを板状に成形し、両面に特殊な紙などで仕上げたボードで、施工性が良く、耐火性・断熱性や遮音性が優れている特徴があります。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です