セルロースファイバー

セルロースファイバーとは

セルロースファイバー

セルロースファイバーは、新聞紙や木材などの自然素材を主成分とする木質由来の素材です。

セルロースファイバーは木質繊維がもつ多孔性の構造から、断熱材としてのみならず吸音材としても活用されています。基本的に吹き付けによる施工が可能なため、グラスウールやロックウールなどに見られる隙間が生じにくく、断熱効果を効率的に発揮できます。一年中快適な住環境を実現したい方には、特におすすめの断熱材です。原料が天然素材であるため、環境への配慮や健康面でも安全性が高い点が特徴です。

セルロースファイバーの使用用途

植物由来の天然素材として注目されるセルロースファイバーは、さまざまな特性を活かして建築分野やその他産業で利用されています。

1. 断熱材

セルロースファイバーは外部との熱のやり取りを遮断できるため、住宅の断熱材として使用されています。断熱材として建物の壁や床、天井などにセルロースファイバーを充填することで、室内の温度・湿度を一定に調整可能です。季節や天候が変わっても、温度や湿度の変化が少ないため、快適な居住空間を作り出せます。

2. 吸音材

防音材として建物の内部の音の遮断効果を高めることができ、隣接する部屋や外部からの騒音を減少させることができます。セルロースファイバーは建物の外への音漏れを防ぐとともに、外部からの騒音を軽減する効果があります。

3. 防火材

燃え広がりにくい特性を有するセルロースファイバーは、防火材としても有用です。有害な煙やガス物質が発生しないため、火災時の被害を最小限に抑えられます。

4. 家電製品

建築資材としてだけでなく、家電製品にもセルロースファイバーは使用されています。セルロースファイバーは、金属よりも軽量であるにもかかわらず、高強度な材料です。そのため、家電製品の軽量化を目的として掃除機の筐体の一部に使用された実績があります。掃除機以外にも、多くの家電製品の軽量化に期待されている素材です。

セルロースファイバーの性質

建築用資材として、セルロースファイバーには特徴的な性能が数多く備わっています。一方で、活用時には注意すべき点も存在します。

1. 断熱性能

優れた断熱性能を持つことが、セルロースファイバーの魅力の1つです。細かな繊維構造が空気を多く含むことで熱伝導率が低下し、建物内部の温度を安定させられます。高い断熱性能により、夏は涼しく、冬は暖かい快適な空間を提供し、冷暖房の効率を高めることが可能です。

2. 調湿能力

原料である木材の性質を活かした調湿機能も、重要な特長です。セルロースファイバーを断熱材として使用することで、湿気が多い環境では水分を吸収し、乾燥した状況では適度に水分を放出します。カビや結露の発生を抑える効果が期待でき、建物や住まいの環境を保護します。

3. 耐火性能

セルロースファイバーは木材を原料とするため燃えやすい印象を持たれがちですが、ホウ酸の含有により燃えにくい素材としても知られています。セルロースファイバーは、火が広がりにくいことが特長です。高密度な素材構造によって酸素の供給が抑えられ、燃焼の進行を制御する仕組みが備わっています。有害ガスが発生しないため、火災発生時にも安全性を確保できます。

4. 防音効果

セルロースファイバーは音を吸収する性質を持ち、防音材としても活躍しています。カラオケルームや映画館など、音響性能が求められる場所に使用されることもあります。家庭内で音を遮断したい場合や、防音対策が必要な建物にも適しています。

5. 害虫への忌避効果

セルロースファイバーに含まれるホウ酸は、害虫への忌避効果も発揮し、ゴキブリやシロアリなどの害虫への対策としても効果的です。また、ホウ酸は自然由来の成分であるため、人体や環境への影響も少ない点が評価されています。

セルロースファイバーの選び方

セルロースファイバーは、用途に応じた適切な製品を選ぶことが重要です。断熱材や吹き付け材、パネルなど様々な種類があるため、建物の用途や構造に応じて必要な性能や厚み、密度を選定する必要があります。例えば、軽量で高い断熱性能を持つ製品は住宅に適しており、吸音性能を重視する場合は密度の高い製品がおすすめです。

また、セルロースファイバー製品は材料の品質によって性能が大きく左右されます。品質の良い製品は保温性能が高く、軽量で加工性も良好です。

作業者のスキルが断熱材の効果に直接影響するため、信頼できる業者への依頼が不可欠です。施工精度を高めることで、断熱材の性能を長期的に維持することができます。さらに、製品の価格についても考慮が必要です。性能や品質によって価格が大きく異なるため、必要な性能や用途に応じた適切な製品を選ぶことが大切です。

セルロースファイバーのその他情報

セルロースファイバーの使用上の注意点

施工費が比較的高い点や、沈下のリスクなどの課題が、セルロースファイバーにはあります。断熱材の施工には、専門業者の高い技術力が必要です。適切に充填されていない場合、振動や地震などの影響で断熱材が沈下する可能性があるため、経験豊富な施工業者に依頼することが重要です。また、施工時には粉じんが発生するため、保護具の着用や十分な換気などの対策が欠かせません。

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