アルミハニカムパネルとは
アルミハニカムパネルの最大の特徴は、パネルの内部がハニカム構造になっているところです。ハニカム構造とは、中空の正六角柱(正六角形)を隙間なく並べた構造で、蜂の巣に似ていることからハニカム(蜂の巣)構造と呼ばれています。
アルミハニカムパネルは、一般的な板状パネルの場合、アルミ箔で形成したハニカム構造部材(アルミハニカムコア)を、2枚のアルミ面板で挟み、互いを特殊な接着剤で接着した構造をしています。
アルミハニカムパネルは、その内部にハニカム構造を持つことによって、高い剛性、軽量、ひずみのない優れた平面性といったさまざまなメリットを備えています。
アルミハニカムパネルの使用用途
あらゆる分野において、製品の剛性・強度を犠牲にせずに可能な限り軽量化を図りたいといった事例は数多くあります。アルミハニカムパネルは、そのようなニーズに応えられる部材としてさまざまな製品に役立てられています。
建築分野では、屋根、庇(ひさし)、壁、防潮板などに使用されています。また、工業・運輸分野では、コンテナ、搬送パレット、定盤、ロボットカバー、各種装置ケースなどに利用されています。
アルミハニカムパネルは、振動・衝撃を吸収する特徴がありますので、車両・航空機では、床材、隔壁、ドアなどに使用されているほか、ロケット・人工衛星の機体各部にも利用されています。