不燃木材

監修:株式会社Bb Wood Japan

不燃木材とは

不燃木材とは、木材に耐火性を持たせるための特殊な加工を施した建築材料のことです。

耐火性が求められる建築現場や公共施設などで使用されることが多くなっています。公共建築物等木材利用促進法の施行を契機に公共施設をはじめ、一般建築物への木材利用が進みつつある背景があり、現在注目されている木材です。

建築物や建材の防火性能を示す指標によって「不燃」「準不燃」「難燃」の大きく3つに分類されます。不燃とは、一定時間以上の高温に耐えられる性能を指します。具体的には、炎が直接あたっても、ある程度の時間をかけて燃え広がらず、建物内部の構造を保護することが可能です。

不燃木材の使用用途

不燃木材は、その防火性能からさまざまな用途に使われています。建築分野では、天井材、壁材、床材などに使用されています。不燃性が高いため、火災が発生した場合でも燃え広がりにくく、建物の耐火性能を高めます。

また、防火性能を求められる場所は、ホテルや病院などの公共施設、高層ビル、老人ホーム、保育所などです。不燃木材を選ぶ際は、使用する場所や目的に合わせた適切なものを選ぶことが重要です。

不燃木材の特徴

長所

不燃木材の長所は、通常の木材に比べて燃焼しにくく、燃え広がりにくいことです。これは特殊な加工や処理によって、木材の防火性能を向上させることによって実現できます。

不燃木材は、火災が発生した際に建物の燃え広がりを抑えることができるため、燃え広がりを遅らせるための時間的余裕を生み出すことが可能です。これにより、火災の初期段階での鎮火が可能となり、大規模な火災を未然に防止することができます。

また、不燃木材は木材の本来の美しさを損なうことなく、デザイン性の高い建築物にも使用されています。さらに、従来の木材に比べて耐久性に優れており、長期間にわたって使用できる点も長所の1つです。

以上のように、不燃木材は建築物の防火性能を向上させ、デザイン性や耐久性に優れる素材であるため、現在では注目されている素材と言えます。

短所

不燃木材は燃えにくいとされていますが、その中でも木材表面に白い粉が生じる現象が見られることがあります。これが「不燃木材の白華」と呼ばれるものです。

この現象は、不燃木材を使用する上で注意が必要となるポイントの1つです。美観上好ましくなかったり、汚れと誤解されたりすることがあります。

白華を防止するためには、不燃木材の表面に適正な塗装を行うことが効果的です。

以上のように、不燃木材の白華は木材表面に現れる白い粉であり、不燃木材を使用する上で注意するべき現象の1つです。定期的なメンテナンスや防水加工、塗装によって、白華の防止や落とし方についても注意する必要があります。

不燃木材の種類

 薬品注入による不燃木材

不燃木材は、不燃性の薬品を木材に注入して、燃焼を抑制します。通常、使用される薬剤はリン酸系とホウ酸系の化合物です。注入された薬剤の乾燥状態や製造方法によって、品質に影響が出ることがあります。例えば、「液垂れ現象」や「白華現象」は、薬剤の種類や乾燥状態、さらに施工後の周辺環境(特に湿度や水分の多い場所)が影響を与えます。

本記事は準不燃木材を製造・販売する株式会社Bb Wood Japan様に監修を頂きました。

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