ペンタゾシン

ペンタゾシンとは

ペンタゾシンは、化学式C19H27NOで示される化学物質です。ペンタゾシンは、分子量285.424の白色または微黄白色の無臭結晶性粉末です。ペンタゾシンは、水には溶けにくい性質を持ちますが、エタノールにはやや溶けやすく、酢酸クロロホルムにはよく溶けます。ペンタゾシンの融点は、150℃から158℃です。

ペンタゾシンは、細胞表面の受容体であるオピオイド受容体に親和性があり、オピオイド受容体作動薬としての機能を持ちます。

ペンタゾシンの使用用途

ペンタゾシンは、ペンタゾシン注射液のかたちで、鎮痛剤として使用されています。

ペンタゾシンの適応として、閉塞性動脈炎、腎・尿路結石、心筋梗塞、胃・十二指腸潰瘍などの疾患に伴う鎮痛に用いられています。そして、ペンタゾシンは、術後の鎮痛剤としても使用されています。

ペンタゾシン使用時の主な副作用として、アナフィラキシーやショック、呼吸抑制、中毒性表皮壊死融解症、神経原性筋障害、無顆粒球症、痙攣などが挙げられます。

また、ペンタゾシン連用により、依存性を生じることがあるため、投与にあたっては、薬物依存に注意する必要があります。

参考文献
高久史麿 矢崎義雄 治療薬マニュアル 医学書院

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