電子丸ノコとは
主に木工用の資材を切断する際に用いられる切断用の機材です。構造は「チップソー」と呼ばれる円盤型のノコ刃が回転軸に装着されており、モーターにより回転する仕組みとなっています。
同様の形式に電気丸ノコがありますが、一定の動力で切断するため、負荷がかかると回転数が落ちます。一方、電子丸ノコは、負荷に関わらず一定のスピードで切断するため、切断面が綺麗です。また、電子丸ノコは、軽量性とコンパクトさに重きを置かれた設計であり、女性や高齢者でも幅広く利用できることが特徴です。
電子丸ノコの使用用途
電子丸ノコは、資材をまっすぐ切断し、さらに切断面が綺麗ということから、家具や内装工事によく用いられます。例えば引き出しの滑りやすさはこの断面が要となっています。
また、住宅の構造材といった切断精度が求められる用途に用いられています。
チップソーの材質を変えることで、幅広い素材を対象とすることができます。
プラスチックや鉄鋼は勿論のこと、サイディング材、ブロック、レンガも切断することができます。
電子丸ノコは、角度をつけた切断を行いたい時にも用いられる加工機です。
電子丸ノコの選び方
- 基本設計
最大切込み深さは 加工する材料に合ったサイズを選んでください。
丸ノコの基本となるノコ刃のサイズは、165mm径です。このサイズで一般的な資材は、十分切断することが可能です。ただ、より厚みのある資材を切断する場合は、それ以上のサイズを選んで下さい。
また、利用者の体格や作業内容に合わせて、軽さやハンドリングしやすさの目線で選択することで、疲れやすさを軽減でき、より安全に作業を行えます。 - チップソー(ノコ刃)の材質
材質は、幅広いラインナップがあり、用途による使い分けもバラエティが豊富です。一般的な木材を切断する場合は、安価な炭素工具鋼でも問題なく使用できます。ただ、消耗が激しいため、一般的には、超硬チップが利用されています。
切断対象となる資材がより硬いものだと、切断砥石やダイヤモンドホイールに切り替える必要があります。
また、刃数は、通常50個の刃先で構成されていますが、断面をさらに綺麗に仕上げたい場合には、刃数が多いタイプを使用するのが好ましいです。 - 電源
コード式丸ノコと充電式丸ノコがありますが、長時間使用する場合は、コード式がおすすめです。一方、リフォームなどで広い範囲を動き回る場合は、充電式が好ましいです。 - 付帯設備
切断とは直接関与しないものの、作業性や安全性を高める付帯設備があります。例えば切断部を照らしガイド役となるライトであったり、切りくずを吹き飛ばしてくれるブロワーです。いずれも費用は、かさみますが、効果を期待できます。
また、丸ノコタイプの電動工具は、切断時の騒音と資材や腕にかかる振動が大きいのですが、それらを抑制するタイプも出ています。