バフ加工とは
バフ加工とは、布、他材料を用いた製作されたバフの周囲(表面)に様々な研磨剤を付け、回転させて対象物を研磨することで、表面の凹凸をなくし、滑らかにする施工方法です。
バフ加工は、金属やプラスチック樹脂の材質に適用が可能です。バフ加工の目的としては、めっき処理前後に、バフ加工を実施することで、面取り、面粗さ、鏡面度、滑り性などを付与させます。また、バフの素材や研磨剤の種類を変えることで、研磨の度合いを柔軟に変えられます。
バフ加工の使用用途
バフ加工は、主に「素材表面を滑らかにしたい!」「素材表面に光沢を出したい!」「バリ・面取りを行いたい!」「めっき後に光沢を出したい!」「面粗度指定の要求がある!」場合に実施します。
バフの素材は、布・麻・ウール・スポンジであり、砥石のような硬い素材ではなく、弾性のある素材を用い、求める要求事項によって使い分けを行うのが一般的です。主に「#〇〇(数字)」で区別されており、この数字が大きいほど、バフの目は細かくなり、研磨された表面に光沢が生まれます。
バフ加工の原理
バフ加工の原理は「砥粒による微小切削作用を用いて、高速回転(摩擦)により温度が上昇し、表面の塑性流動の機械的作用と研磨剤との化学的作用が発生し、光沢を生む」という流れになります。
また、バフ加工工程は、大きく「1. 粗磨き→2.中間磨き→3.仕上磨き 」の3工程に分けられます。
- 粗研磨きは、機械加工面や圧延肌のキズ取りを行う程度であれば、バフ加工は粗研磨で完了します。
- 中間磨きは、粗研磨後に中間研磨を実施します。この方法は、素材の表面に光沢を出す場合に用いられます。尚、バフ研磨を施す製品は、中研磨を最終仕上げとすることが多数です。
- 仕上磨きは、素材の表面を準鏡面、鏡面に仕上げる場合に実施します。
要求するレベルによって実施する工程は、異なりますので、事前に加工メーカーへ確認しておきましょう。
以上の通り、バフ加工は、製品品質に大きなインパクトを与える加工であり、最終的にはバフ研磨によって製品寿命向上等に貢献します。