ケイ酸マグネシウムとは
ケイ酸マグネシウムとは酸化マグネシウム、ケイ酸、水の混合物の総称で、様々な組成のものが存在します。天然には滑石や苦土カンラン石、頑火輝石など様々な鉱物が存在しています。
苦土カンラン石はオルトケイ酸マグネシウム、頑火輝石はメタケイ酸マグネシウムと呼ばれるケイ酸マグネシウムでできており、それぞれ結晶の形など性質に違いがあります。
オルトケイ酸マグネシウムやメタケイ酸マグネシウムはケイ酸や酸化マグネシウムを加熱融合させることで人工的に合成することも可能です。
ケイ酸マグネシウムの使用用途
オルトケイ酸マグネシウムは高炉スラグの原料として使用されています。
蛇紋石として天然に存在する二ケイ酸三マグネシウムは発がん性を有するため労働安全衛生法において製造が禁止されています。
三ケイ酸二マグネシウムは天然には海泡石として存在し、人工的には硫酸マグネシウムとケイ酸ナトリウムを用いて合成されます。三ケイ酸二マグネシウムは制酸剤や医薬品添加物として使用されるほか、カラムクロマトグラフィーにも利用されています。