ステンレス工具箱とは
ステンレス工具箱 (英: Stainless Tool Box) とは、工具を収納するステンレス素材の工具箱です。
作業道具や部品を効果的に整理整頓できるため、必要な工具を手間なく取り出せます。結果的に、作業スピードや正確性を高められることが利点です。
ステンレス工具箱は、一般的に塗装は施されていません。磨きが施されていて光沢があり、つや消しのきれいな仕上がりで、機能性に優れたものが多いです。
ステンレス工具箱の使用用途
ステンレス工具箱は、基本的には電動工具やレンチ、ボルト、ナットなど作業に必要な工具類の収納箱です。ファッション性も高く、工具以外にも趣味の小物などの収納に使用されている場合もあります。
ステンレス製は、アルミ製やステンレス製のように錆びに強く、頑丈で耐久性に優れているのが特徴です。さまざまな形状やサイズの製品があり、工具を持ち運びする作業現場や作業場所が一定ではない場合などに使用されています。
プロフェッショナルな作業現場から一般家庭まで、幅広い場面で使用されており、中にはトラックの荷台に積載する大型の工具箱も存在します。
ステンレス工具箱の特徴
長所
1. 錆びにくく耐久性に優れている
ステンレス工具箱は、耐久性があり錆びにくいのが大きな特徴です。大切な工具や道具、電動器具を安心して保管できます。
2. 長期間きれいに保てる
ステンレスは丈夫で傷がつきにくく、水に濡れても錆びにくいため、長期間美しい外観を保つことができます。
3. 見た目がきれい
ステンレス工具箱は、美しい光沢があり外観がきれいです。シンプルでおしゃれなデザインは、作業スペースを美しく演出します。
短所
1. 重量があるので持ち運びにくい
ステンレス素材は、スチール素材とほぼ同じ重さのため、他の素材と比べ重量があります。そのため持ち運びには不向きです。
2. 価格が高め
ステンレス工具箱は、他の素材に比べて価格が少し高い傾向にあります。その耐久性と特性に対して、コストがかかることがあります。
3. 放熱性に劣る
ステンレス鋼は、熱伝導率が他の金属に比べて劣ります。加熱されたステンレスは冷却されるまで時間がかかることがあり、内部に収めた工具や機器の品質に支障をきたす恐れがあります。放熱性が求められる場合は、アルミ製などのものが適しています。
ステンレス工具箱の選び方
ステンレス工具箱の選定は、下記のようなポイントがあり、用途や使用環境などに合わせて選定します。
1. サイズ
収納する工具の大きさや数量に応じ、最適な形状で余裕のある大きさのものを選定してください。工具箱の長さや寸法はもちろんですが、電動工具などを収納する場合は、深さ寸法も重要です。また、車に積載する場合は、トランク (荷台) の形状や寸法に合わせて選定する必要があります。
2. 形状
持ち運びに便利なトランク型や、ガレージなどで使用するような大型のキャビネット型など、さまざまな形状のものがあります。また、フタ面にパッキンが付いていて防滴と防塵性を備えたものや、工具などを収納する箱内面にウレタン製スポンジなどのクッション材が張り付けられ、収納物を衝撃から保護するものがあります。
3. 開閉方法
ステンレス工具箱の開閉方法は、一般的に片開きと両開きの2つのタイプに分けられます。片開きの工具箱は、ケースの片側から開くことができ、蓋に取っ手が付いているため、持ち運びに便利です。両開きタイプは、左右に開けることができるため、工具箱全体を見渡すことができ、スピーディーに工具や部品を取り出すことができます。
4. トレー (中皿)
ボルトとナット、電気部品などの小物部品を工具と一緒に収納できる、トレー付きのものもあります。
5. その他
錠付きでロックできるものや、長時間の持ち運びに便利なショルダーベルト付き、衝撃防止用に箱体の角部にゴムクッションが付けられたものなど、さまざまな種類があります。