スケーラーとは
スケーラーとはニードルと呼ばれる針を打ち込むことで塗装や錆びを除去することができる道具です。歯医者などで使われる歯石を除去するスケーラーと区別してニードルスケーラーやエアニードルスケーラーと呼ばれることが多いです。エアータガネ、エアーニードルタガネなどの名称が使われる場合もあります。
コンプレッサと接続してニードルを何度も往復させることによって塗装や錆びを落とします。スケーラーの形状やニードルの規格に様々なものがあります。
スケーラーの使用用途
スケーラーはニードル(針)を素早く打ち込むことで、壁面などにこびりついた硬い物質を剥がすことができる道具です。
溶接後の壁面についたスラグや鉄板などの金属表面の錆びを除去する時以外にも、コンクリートの目荒らし、サンドブラスト加工など物質の表面をざらつかせる場合に使用することができます。
またニードルを打ち込む時の圧力を利用して溶接部分の強度を高めるという使い方をすることもできます。ピストル形とストレート形の2種類が存在しますが、ストレート形の方が打ち込むニードルが多いため汎用性が高いです。
スケーラーの選び方
スケーラーを選ぶ際のポイントをご紹介します。
形状
スケーラーの形状にはピストル形とストレート形の2種類があります。
- ピストル形のスケーラーはその名の通りピストルのような形をしており、様々な方向に向かって剥離作業を行うことができるという特徴があります。
- ストレート形のスケーラーは細長い直線状の形をしているため、奥まった場所や狭い場所に差し込んで使うことができます。
打撃数
スケーラーの打撃数は一分間あたりに何本のニードルが打ち込まれるかを表すbpmまたはrpmによって表記されます。値が大きいほど様々な場面での使用が可能となります。一般的に3000~4000程度のものが多く、ストレート形の方がピストル形よりも打撃数が大きい傾向にあります。
ニードルの規格
スケーラーによって打ち込まれるニードルの径と長さには様々なものがあるため、スケーラーを使用したい範囲の面積などによって選ぶ必要があります。最も標準的な規格は径2mm×長さ180mm、または径3mm×長さ180mmです。