ドライバービットとは
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ドライバービット (ビット) とは、電動工具の一種であるドリルドライバーやインパクトドライバーに取り付けて、穴あけやネジの締め付けに使用するアタッチメント工具のことです。
本体に取り付けたビットは、本体の動力により高速回転させて使います。ドリルドライバーは、穴あけやネジの締め付け、研磨の用途で使われ、ビットはその用途に対応するかたちで、複数の種類があります。
ビットの先端は、プラス、六角、リード (尖った形状) のように様々な形状をしています。インパクトドライバーは、ドリルドライバーとほぼ同じ用途で使用されますが、より高いトルクをかけて一気にネジ締めを行う場合に使用されることが多いです。
ドライバービットの使用用途
ドライバービットは、主に電動工具を用いてネジ締めやドリルによる穴あけ作業を行うときに使用されます。
ドライバービットを交換することで、様々なサイズのネジや穴径サイズに対応できます。そのため、複数のドライバービットを持っていると、1つの電動工具で幅広い作業への対応が可能となります
ドライバービットの原理
ドライバービットは電動工具へ差し込んで使用します。電動工具の差込口を汎用のサイズにしておくことで、ドライバービットを交換するだけで、様々な作業に対応できるようになります。
電動工具の差込口のサイズは主に以下の3種類です
- Aタイプ: 13mm
- Bタイプ: 9.5mm
- Bタイプ: 9mm
Bタイプは主にエアーツールメーカーが使用している特殊なサイズになるため、一般的な電動工具であればAタイプとなります。
そのため、ホームセンター等でドライバービットを購入する際は、差込口のサイズをあまり気にせずに購入しても問題ありません。
ドライバービットの選び方
ドライバービット (ビット) の選び方のポイントは、用途に応じて、ビットの特徴を知り、最適なものを選ぶことです。穴あけ用では、ドリルビットが使われます。
ドリルビットは、尖った形状をしていて、軸にらせん状の切り込みがあります。切りくずを効率よく排出しながら穴あけすることが可能です。
ドリルビットのサイズは、空けたい穴の径をもとに決めます。用途に応じて (木工用、鉄工用、プラスチック用等) 、対応しているビットを選ぶのが良いです。ネジの締め付け用のビットは、プラスとマイナスの2種類の形状があります。
ビットのサイズは、ネジのサイズをもとに決めます。締め付け用のビットは、以下のような機能をもつものがあります。
- 両頭ビット
ビットの両端にプラスとマイナスがついており、用途に応じて入れ替えて使うタイプ。 - マグネット付きビット
ネジが落ちないようにマグネットが入っているタイプ。
研磨用では、軸に砥石が付いたビットが使われます。材質は、金属、ガラス、プラスチック等、様々な材料に対応したものがあります。
ドライバービットのその他情報
ドライバービットの使い方
ドライバービット (ビット) をドリルドライバーやインパクトドライバーへ取り付けて使用します。ビットの取り付け方法は、各工具によって固定方法が異なり、大きく分けて3種類あります。
1. ワンタッチスリーブ
ワンタッチスリーブは、主にインパクトドライバーで採用されています。本体先端のスリーブを引っ張るとロックが解放される構造になっており、ビットを差し込んだ後にスリーブを戻して固定します。
メリットは、スリーブを引っ張って離すだけでビットの脱着が容易に行える点です。デメリットは、ビットを完全に固定できていないため使用するビットの長さによっては使用時に中心軸がブレたりすることがある点です。
2. ドリルチャック
ドリルチャックは、専用のキーを使って3本の爪を開閉させビットを本体先端に固定します。爪の隙間を開閉させて固定するため、幅広いサイズや太さのビットを使用することができます。
メリットは、爪の開閉に専用のキーが必要なため作業時に手で緩めるのが難しく、人為的ミスによるビットの脱落を防ぐことができる点です。デメリットは、ビット交換時に専用キーが必要なため使い勝手が悪い点です。
3. キーレスチャック
キーレスチャックは、ドリルチャックの専用キーを本体先端の送りネジに代替し、本体先端を回すことで3本の爪を均等に開閉しビットを固定します。ドリルチャック同様、幅広いサイズや太さのビットを使用することができます。
メリットは、専用キーがいらなくなったため使い勝手が向上した点です。デメリットは、ビット交換時は毎回送りネジを回して3本の爪を開閉する必要があるため、ビット交換に少々時間がかかる点です。