高圧釘打ち機とは
高圧釘打ち機(高圧コイルネイラ)は、空気の力を使って釘を打ち込む工具で、主に木材に対して釘を打つのに使います。
空気圧を使った釘打ち機には、常圧と高圧の2種類があり、高圧釘打ち機は、空気圧が1.2~2.3MPaの範囲で使用するものです。常圧の釘打ち機に対し、小型且つ軽量である割に、パワーが安定しています。
高圧釘打ち機は、本体以外にエアコンプレッサと接続用のホースが必要です。釘は、コイル状に巻かれて連結され、本体に装填して使われます。
高圧釘打ち機の使い方
釘打ち前の準備は、本体に「釘打ち機」「エアコンプレッサ」「ホース」を接続し、ロール状の釘を装填することが必要です。
釘打ち機の先端が、対象物へ押し当てられた状態でトリガを引くと、釘は発射されます。
使用時の注意事項は以下になります。
- 打ち損じて釘がはね返ることがあるため、保護メガネの着用が必要です。
- 釘の誤発射を防ぐため、移動や未使用時には、トリガをロックした上でエアホースを外さなければなりません。
- 故障や事故を防ぐため、使用空気圧の設定は、守る必要があります。
高圧釘打ち機の選び方
高圧釘打ち機の選定ポイントは、用途に応じた釘のサイズや種類を検討することです。
主な釘の長さは、38~120mmです。あらゆる長さに1台で対応できる高圧釘打ち機はありません。打ちたい釘の長さから専用の釘打ち機が選定されます。
下記は、高圧釘打ち機で使用され、JIS規格で規定されている代表的な釘の種類です。本体が釘の種類に対応していることを確認する必要があります。
- N釘:構造用合板用
- CN, BN釘:ツーバイフォー用
- GN釘:石膏ボード用
- CNZ釘:メッキ付きのCN釘
- SN釘:シージングボード用
下記は、高圧釘打ち機で使用される釘の形状です。
- 胴部の形状:スムース、リング、スクリュー
- 頭部の形状:平頭、OH、カップ
- 先端の形状:ダイヤモンドポイント、ロングダイヤモンドポイント、ブラントポイント、チゼルポイント
ロール状の釘の連結方法には、ワイヤー連結とプラスチック連結の2種類があります。本体がどちらに対応しているかを確認する必要があります。