バラ釘打ち機とは
バラ釘打ち機は、人が金槌を振る代わりに空気やモーターの力で釘を打ち込む工具です。バラ釘打ち機は、主に木材に対して釘を打つのに使います。通常の釘打ち機とは違って連結した釘の使用が出来ません。よって、1本ずつ釘を装填して使用します。
バラ釘打ち機の利点は、通常の釘打ち機が対応していない太い釘の打ち込み作業が効率的に行えることです。また本体は通常の釘打ち機より小さく、押し当てるだけで釘を打ち込めます。そのため、通常の釘打ち機や金槌で作業できない狭い場所でも釘を打つことができます。
バラ釘打ち機には、「エア式」と「充電式」の2種類があります。エア式は、釘打ち機だけでなく、エアコンプレッサが必要です。
バラ釘打ち機の使い方
作業前の準備として、エア式は、釘打ち機とエアコンプレッサを接続する必要があります。充電式は、充電したバッテリーを接続します。
バラ釘打ち機の打撃部を釘の頭部に押し当て、トリガを引くことで、釘が打たれます。トリガを引いている間、繰り返し打撃が続きます。釘打ちは、複数回の打撃の後に釘が適切な深さまで打ち込まれることで完了します。
使用時は、以下の点に注意して下さい。
- 打ち損じて釘がはね返ることがあるため、保護メガネの着用が必要です。
- エア式には、指定の空気圧があるため、確認が必要です。
バラ釘打ち機の選び方
バラ釘打ち機の選び方として重要なポイントは、目的に応じて使用する釘(種類、長さ、径)を決めてから、釘に対応している釘打ち機を決めることです。全ての釘に対応できる釘打ち機がないため、使う釘にあわせて、釘打ち機は選定されます。
下記は、バラ釘打ち機で使用する釘として市販されている代表的な種類です。目的の対象物に応じて釘の種類が決まります。
- N釘:構造用合板用
- CN釘:ツーバイフォー用(太め)
- BN釘:ツーバイフォー用(細め)
- ZN釘:接合金物用
- TS、ZS釘:接合金物用(スクリュー釘)
釘の長さは、25~125mmまでが使用できます。対象物の厚みに応じて釘の長さを変更します。
釘の頭径は、4~12.6mmのものが使われます。釘の長さ同様に、釘打ち機の選定に必要です。
釘打ち機は、上記の市販品ではなく、専用の釘を指定する場合があります。打ち込み時の曲がりや詰まりを防ぐために、適した専用の釘が必要となる可能性があります。釘打ち機の釘を選定する際に、市販品を使いたい場合は、釘打ち機の型式を確認する必要があります。