モンキーレンチ

モンキーレンチとは

モンキーレンチ

画像出典元: Amazon

モンキーレンチとは、1本で様々なサイズのボルトやナットの緩め・締め作業ができる工具です。

レンチ先端についているウォームギヤによってスパナでいうところの”あご”の部分が動きサイズを調整します。これによってボルトやナットのサイズに合わせて幅を調節し緩め・締め作業が可能になります。

通常スパナなどはサイズに合わせて何本も持たなければなりませんが、モンキーレンチを持っていれば1本で対応可能です。

モンキーレンチの使用用途

モンキーレンチはボルトやナットを緩める・締め付ける際に使用されます。

特に、作業現場等で様々なサイズのボルトやナットを一度に緩める・締め付ける作業を行う際に活躍します。一般的なスパナではボルトやナットのサイズごとに毎回工具を持ち替える必要があるため、持ち替えの手間や落下のリスクがありますが、モンキーレンチであれば手元でウォームギアを調整するだけでサイズを変更できるため効率よく作業を行うことができます。

基本的な使い方はスパナと同じでとても簡単です。
まず、緩め・締めたいボルトやナットにモンキーレンチを当て、ウォームギヤでレンチの先端幅を動かしてボルトやナットを挟み込むサイズに調整します。サイズをしっかり合わせてからレンチを回転させトルクをかけることでボルトやナットの緩め・締め作業が可能になります。

モンキーレンチはレンチ先端が可動式となっているのでウォームギア同士の噛み合わせ部にズレが存在しており、緩め・締め付け作業時のトルクが逃げやすい構造になっています。そのため、締め・緩め作業で大トルクをかける必要がある部位や錆びやネジロック等で硬くなりすぎたボルトなどには使用が適さないことがあります。

モンキーレンチの原理

モンキーレンチの原理はウォームギアの作用によってレンチ先端のサイズを変更します。

ウォームギアの構造は一般的に、円筒形歯車 (ウォーム) と斜歯歯車 (ウォームホイール) の歯車を組み合わせており、ウォームを回転させることで噛み合っているウォームホイールを回転させ位置を可変させる構造になっています。ウォームギアの調整でサイズを容易に可変できるのがメリットな反面、2つの歯車の組み合わせでレンチ先端を可動させるため、レンチ先端の劣化が早いです。

モンキーレンチの選び方

モンキーレンチを選ぶ際に気を付けることは以下3点です。

1.  開口サイズ

モンキーレンチを選ぶ上で最も重要なのは開口サイズです。ウォームギヤがついており可動式ではあるものの、開口できる範囲は決まっています。自分が緩め・締めたいボルトやナットのサイズよりも大きく開くタイプのモンキーレンチを選ぶ必要があります。しかし、開口サイズが大きすぎるとしっかり挟めなくなってしまうので注意が必要です。

2.  ウォームギヤのがたつきがないか

基本的にウォームギヤがついていますが、ボルトの緩め・締め作業を行っている時にウォームギヤが緩んでしまうとしっかり挟めなくなってしまうので、できるだけ「ガタなし」などと謳っているものを選ぶとよいでしょう。

3. サイズ

ボルトやナットを緩めたり締めたりする時の周りの環境も気にする必要があります。狭いところであれば持ち手が短く薄型のものの方が隙間に入って作業がしやすいです。広く空間がある場合だと持ち手が長く厚みもある方が軽い力で緩め・締めでき、安定性もあります。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です