工具用カッターとは
工具用カッターとは、木材や段ボールなどを切るのに用いられる工具です。
切断できる材料は「紙」「木材」「プラスチック」「金属」など、製品によってさまざまな素材に対応しています。種類が多くあるので、用途に合わせたタイプと刃を選ぶことが重要です。
切断する対象に対して、適切でないカッターを用いた場合、刃が欠けたり折れたりといった事故が生じる危険性があります。また、使用方法にも十分注意が必要です。
工具用カッターの使用用途
工具用カッターは、一般的なDIYから専門的な現場まで幅広く使用されます。使用目的にあったものを使うことによって、安全性や作業効率の向上につながります。
工具用カッターは、紙はもちろん、石膏ボードや木材、ガラスなど、さまざまな素材を切断可能です。最近では、アルミやスチールなどの硬い金属を切断できるタイプも出てきています。
工具用カッターの原理
工具用カッターは、本体に交換可能な刃を差し込んで使用する刃物です。一般的な工具用カッターは刃には折れ目がついており、切れ味が鈍くなった時に刃の先端を折って、新しい刃を出して使用します。
本体からスライダー、もしくはネジで刃を繰り出して長さを調整します。刃は9mm〜25mmのサイズがあり、幅が広いものの方が大きな力をかけられます。中には、刃に折り目がついていない一枚刃の工具用カッターもあり、プラスチックや金属の切断に使うものや安全カッターと呼ばれるものに使用されます。
工具用カッターの種類
工具用カッターは、大きく分けて一般的な60度の傾斜がついた交換刃を使用するタイプと特殊な刃を使用するタイプがあります。
1. 一般的なタイプ
刃の形状
刃先は60度の傾斜がついています。細かい作業のために、30度傾斜のものもあります。刃の形状は、通常の刃と刃先が鋭角な黒刃の2種類です。
切黒刃は切れ味が良いので、壁紙やカーペットを綺麗にカットできますが、耐久性は通常の刃に比べ劣ります。また、刃に折り目がついており、切れ味が鈍くなった時に刃先を折って使用するタイプと、折り目のない一枚刃になっているタイプがあります。
刃のサイズ
交換可能な刃には一般的に、9mm、12.3mm、18mm、25mmの刃幅の種類があります。厚みは、刃幅9mmと12.3mmは0.25〜 0.38mm、18mmは0.45〜 0.6mm、25mmは0.7mmです。
刃の固定方法
安全ストッパーでロックをかけるタイプとネジで固定するタイプがあります。ストッパーは操作が簡単ですが、強い力を加えると外れる危険性があります。一方、ネジ式は、ネジで締め付けるので固定力があります。
2. 特殊なタイプ
プラスチック用カッター
プラスチックやアクリル板を切断するための専用カッターです。通常のカッターと刃の形状が異なり、刃先がフックのようになっていて、材料を削りながら溝を作ってカットします。
ノコギリカッター
交換刃がノコギリの刃になっています。薄い木材のカットに便利です。通常の刃と交換して使用することもできます。
デザインカッター
細かい作業に特化したカッターです。ペンのような形になっており、先端に様々な種類の刃を取り付けて使用することができます。
ロータリーカッター
円形の刃がついており、布などを切断するのに使用します。曲線にカットすることも可能で、布以外にも皮やフィルム、ゴムなどにも適しています。
工具用カッターの選び方
1. 切断する材料
切断する材料に合わせて、工具用カッターを選ぶことが安全性と作業効率の向上つながります。薄い材料には小型のタイプ、厚みがあり硬い材料には力が込められる大型のタイプが最適です。プラスチックなど特殊な素材には、専用カッターを使用します。
2. グリップの形状
工具用カッターは、自分の手にあった握りやすいものを選びます。グリップに滑らないよう樹脂やゴムの滑り止めがついているもの、表面加工が施されているものがあります。特に長時間の作業や屋外での作業などには、滑り止めのある工具用カッターが向いています。
工具用カッターのその他情報
工具用カッターの使い方
- 刃先を出しすぎない
- 正しい姿勢で使用する
- 手の位置を安全な位置に置く
- 慎重に作業を行う
- 対象物にあった種類の安全カッターを使用する
- 材料をカットする際、カッター用マットを下に引く
- 使用後はきちんと保管場所に戻し、交換した替え刃は、速やかに安全に廃棄する
- 切りにくくなった刃は事故につながりやすいため、早めに交換する