フローセル流量計

フローセル流量計とはフローセル流量計

フローセル流量計とはオリフィス流量計の一種で、水や空気が流れている配管にオリフィスを設置することによって差圧を発生させ、発生させた差圧を支流内に設置したフロートの指し示す値を計測することによって流量を測定します。

オリフィス流量計は他の流量計と比較して構造が単純で取り付けが容易ですが、配管内でオリフィスによる圧力損失が発生すること、水や空気を想定して設計されているため、粘度が大幅に異なる物質の測定には不向きであることが課題です。

フローセル流量計の使用用途

フローセル流量計は機械内の配管の流量計測及び制御を目的として使用されます。

コンパクトで水や空気を対象とした測定であれば校正が不要、ストレーナ等を用いることで流れを止めずにメンテナンス可能といったメリットがあるため、高い精度が求められない環境で主に使用されます。

単純な構造のものでは流量確認の際、流量計内のフロートの位置を直接目視しますが、必要に応じてデジタル表示のもの、設定範囲を外れると警報を発生させる装置も販売されています。

フローセル流量計の特徴

フローセル流量計は配管内に設置するオリフィスプレート及びフローメーター部分で構成されています。

流体が配管内のオリフィスプレートに接触すると差圧が発生し、差圧の大きさに応じて支流であるフローメーター部分に流れ込みます。

フローメーター部分に流れ込んだ流体はフロートを差圧に応じて押し上げるため、その変化量を求め、ベルヌーイの式に当てはめることによって流量を測定します。また、測定に使用された流体に関しては戻り管を通して配管本流へと戻されます。

配管内で発生する差圧とフローメーターで観測可能な差圧はほぼ等しく、それぞれの管への流量は比例するため、フローメーター内の流量を求めることで配管内の流量の導出が可能です。

フローセル流量計は常温の水または空気を基準としているため、流体の種類によっては補正が必要です。また、温度変化に伴う測定値変化を補正するため、熱線センサーが取り付けられた製品も存在します。

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