電動ウィンチ

電動ウィンチとは

電動ウィンチ

電動ウィンチとは、電動ドラムでロープやワイヤーを巻き付上げることで対象物を引っ張るものの総称です。同じ構造をした手動のものを手動ウインチと呼びます。

電動ウィンチは重量物の昇降で使用したり、車や船舶の引き上げにも使用します。ホイストなどと原理は同じですが、ホイストは水平方向に移動することが可能ですが、電動ウインチは固定されています。

用途に応じて大きさに種類があり、持ち運びできる小型のものや据え置きの大型のものまで様々です。

電動ウィンチの使用用途

電動ウィンチは上述の通り、重量物の昇降や車や船舶の引き上げに使用されます。作業現場上部に電動ウィンチを設置し、重量物を昇降することで作業効率が向上しスムーズに作業を行えます。また、人が持ち上げるときに発生する事故リスクを下げることが可能です。

車が道路わきに外れ段差に落ちてしまった場合などに、トラックに電動ウィンチを取付、巻き上げることで車を引き戻すことができます。また、船舶を岸に近づけるために、フックを船舶と岸に固定し巻き上げることで船舶を岸に寄せることが可能です。

電動ウィンチの原理

電動ウィンチの動作原理は、ドラムをモーター(電気)で回転させ、それにロープやワイヤーを巻き取ることで対象物を引っ張るというものです。電動ウィンチに付属しているモーターは小型で、モーター単体での出力は小さくなっています。その出力を一度減速機を介すことで減速させトルクを上げることで、数倍もの出力とし重量物を引っ張ることが可能となります。ワイヤーの先端にはフックがついており、これを対象物に引っ掛けて使用します。本体にもフックがついているタイプは、固定する側にフックを引っ掛け使用します。フックではなく、ビームに固定するタイプのものはビームにボルトナット等で固定します。

引っ張る対象物の重量によって使用する電動ウィンチを選定します。モーターの出力(kW)や、使用しているロープ、ワイヤーの材質や太さ、フックの耐荷重など様々な部品の仕様を確認し選ぶことが大切です。

急な事故などが発生した際にも、狭い場所で使用できることから活躍することもあります。トラックの荷台に装備しておけば緊急時に役立ちます。

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