吊り具

吊り具とは

吊具

吊り具とは、重量物の荷揚げ、降ろし、運搬に使用する道具のことを指します。

一般的には、チェーンブロック、レバーブロック、ウインチ、ホイストクレーンなどです。

また、これらと合わせて使うワイヤーやスリング、シャックル、リング、アイボルト/ナット、ビームクランプ等も併せて吊り具と呼ぶこともあります。各作業場所や工場によっても認識が異なる為、道工具の準備時などには作業責任者に確認しながら作業を進めることが大切です。

吊り具の使用用途

吊り具の使用用途は上述の通り、重量物の移動を行う場面で広く使用されます。建物の1階から5階などへ重量物を持ち運ぶのは困難な場合などに役立ちます。また、倉庫内での重量物運搬時も手で運ぶことは困難ですので、活躍します。

機械の整備などで使用する場合は、該当する機器の上部にある梁などにビームクランプを設置しそこからチェーンブロックや電動ウインチなどをたらし、機器側にはアイボルトなどにワイヤーを通し吊り上げていきます。

吊り具の原理

吊り具の原理は各吊り具によって異なります。

チェーンブロックは、チェーンを一方のチェーンを巻き上げることで、減速されもう一方のフックが付いたチェーンが巻き上がる構造をしており、重量物を昇降させることができます。チェーンの巻き上げ量は多くなりますが、減速しているため重量物を軽い力で持ち上げることが可能です。

電動ウインチは、電気(モーター)の力を減速させトルクを増加させることで、重量物を昇降させます。チェーンブロックは手動ですがウインチは電動ですのでより簡単に重量物の移動が可能です。

ワイヤーやスリングは重量物の玉掛け作業に使用します。重量物に巻き付けたり、アイボルトなどと組み合わせることで重量物と固定し昇降装置とつなげることができます。ワイヤー径によって重量の許容が決まっているため、適切な太さのワイヤーを選定することが大切です。

ビームクランプは、IビームやH鋼などの梁に取り付け使用します。クワガタのはさみのような形状をしており、下方向の荷重がかかるとはさみ込む部分がより内側に力がかかるようになり、外れにくくなります。

参考文献
https://www.kondotec.co.jp/products/lifting/
https://www.webshiro.com/hoist_sc/Harness.html

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