バランサー

バランサーとは

バランサーとは、重量物などを運搬する際に、その重量負荷を軽くするための機構を備えた機械のことを意味します。

従来、人手での重量物の運搬は、作業者が直接重量物を持ち上げ運んでいました。重量物の重さが直接作業者に加わるため大変な重作業でした。

しかし、バランサーを用いることでそれが改善されます。バランサーに搭載されているクレーンで荷物を吊り上げて重量を0kgに近づけることが可能で、あとは作業者が搬送先へ誘導するだけで荷移しが完了します。これによって、作業負荷を大きく削減することができます。

バランサーの使用用途

バランサーは、重量物の運搬作業に用いられます。

工場のラインや荷捌き場などで使用されることが多く、コンベヤやパレットへ重量物を無重力ライクの状態で移載できます。

バランサーを使用するために法的な資格は必要ありません。しかし、重量物を宙に吊り上げ運搬するという危険作業であるため、十分に取扱いに注意し、作業をしっかりと理解してから使用することが望まれます。

また、バランサーを使用する際、クレーンに重量物を固定する必要があり、その際にクレーン運転や玉掛け業務の知識・実務経験が必要となります。これらの資格の取得や講習の受講を完了しておくことがおすすめです。

バランサーの特徴

バランサーは、搬送する重量物に合わせて様々な種類が用いられ、それぞれ特徴があります。以下に、代表的な種類とそれぞれの特徴を示します。

  1. ホイスト
    ホイスト式は、上空にレールが組まれ、そこをバランサーが移動して目的地まで到達します。
    例えばバランスホイストと呼ばれる方式では、巻取ドラムが搭載され、内部がシリンダ形式となっており、圧縮空気の供給・排気により巻取ドラムが回転しながら前進したり、後進したりします。
  2. エア式
    エア式は、エア駆動のみで動作するバランサーです。重量物をクレーンに保持させる際にもエアーによる吸着によって行われ、クレーンの動作もシリンダによる駆動によって実現されます。
  3. 電動式
    電動式は、電気駆動で動作するバランサーです。重量物を取り付けたクレーンは、モーター駆動によって動作します。モーター制御技術によって動きが制御されるため、位置再現性が高く、定位置で同じことを繰り返すような作業に適しています。

参考文献
https://www.monotaro.com/s/pages/cocomite/798/
https://www.toyokoken.co.jp/faq/

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