ペーパレス記録計

ペーパレス記録計とは

ペーパレス記録計

ペーパーレス記録計とは、記録に紙を必要としない記録装置を指します。

20世紀に記録計と言えば、チャート紙に記録をする記録装置を指すことが一般的でした。チャート紙が流れていく上に可動式の針やペンを設置され、針が触れることで検知したものを書き記していく構造です。記録されたチャート紙を保存したり、チャート紙を補充する必要があったりと使い勝手が良いものではありませんでした。

現在では、フラッシュメモリ等の記録装置の台頭によりチャート紙式の記録装置はほとんどなくなりました。記録装置と言えば、ほとんどペーパーレス記録計を指します。

ペーパレス記録計の使用用途

ペーパーレス記録計は、産業用途として多く使用される装置の一つです。

プロセス系工場などでは、プロセス管理用の記録計として使用します。後で見返す可能性がある重要なデータを記録するために使用します。また、県庁等と取り決めややり取りがあるデータは、記録計の設置が義務付けられることもあります。

インフラ等で使用されることも多くあります。発変電所や浄水場、山岳地帯の地震計等、常には人がいないような場所で使用されます。

ペーパレス記録計の原理

ペーパーレス記録計は、大きく分類すると検出部、表示部、記録部の3部分に分かれます。

表示部には、タッチパネルが使用されることが多くあります。連続値をパネル部分で表示しつつ、拡大縮小や表示方法などを操作します。また、スパン値や単位、サンプリングレートの変更などの設定も表示部で行うことが出来ることが多いです。

検出部は、連続値を検出するための部分を指します。多くの場合、設定によってアナログ信号の種類を選択できます。産業用途として多く使用されるのは、Pt100Ωによる温度測定や、DC1-5Vの電圧信号入力、DC4-20mAの電流信号等です。ペーパーレス記録計によっては、数点のアナログ信号を同時に記録することが出来ます。

記録部分には、ほとんどの場合は半導体メモリが使用されます。記録素子となる半導体に電荷を印可するか否かでデジタル信号として書き留めていきます。記録の頻度は、設定されたサンプリングレートに従います。

 

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です