ホイールコンベヤとは
ホイールコンベヤは、ホイールのライン上で荷を搬送するためのコンベヤ機器です。
搬送物の寸法に応じて、ソロバンコンベヤとコロコンキャリアを選びます。ソロバンコンベヤは、ソロバンのように並んだホイール上を搬送させ、コロコンキャリアは、一定間隔に空いた2列のホイール上を搬送させます。
ソロバンコンベヤは、搬送物の底面の幅より広い必要があり、コロコンキャリアは底面の幅に対して0.6~0.7倍程度の列間隔である必要があります。
ホイールコンベヤの使用用途
工場の製造ラインなどでは、ホイールコンベヤを利用した荷物運搬輸送システムが構築されます。
ホイールコンベヤ上を自走もしくは人力によって、荷物を目的地へと効率的に輸送します。荷物は、段ボールやプラスチックケース、紙類、木箱などがあり、ホイール間に挟まりずらく底面が平坦で凹凸がないものが適しています。
ホイールコンベヤの原理
ホイールコンベヤは、ホイールを転がしながら荷を搬送させる機器です。
底面の材質や重量などによりますが、コンベヤに緩やかな傾斜を付けるため、自走によって搬送が可能です。具体的には、10kgの段ボールケースでは4%の傾斜、同重量のプラスチックケースでは2%程度の傾斜が必要で、搬送物が重くなれば傾斜を急にする必要があります。
類似のコンベヤとして、ライン上に複数のローラが並んで荷を搬送させるローラコンベヤがあります。
ローラコンベヤには、自走タイプと外部駆動タイプがあり、汎用性が高いためホイールコンベヤと並んで広く使用されます。ホイールコンベヤの方が回転が良く、本体自体も軽いので持ち運びしやすく、軽量品に対してスムーズな搬送が可能です。
参考文献
https://www.okurayusoki.co.jp/product/conveyor/gravity/wheel/function/