クロスクランプとは
クロスクランプとは、レーザーなどを使った光学系において、様々な光学素子と結合したポールやロッドを一定の角度に固定するための器具のことです。
固定式と回転式の2種類があります。
固定式の場合は、90度方向にロッドの角度を変換できるのに対し、回転式であれば、任意の角度に変換することができます。ロッドの固定方法は割り締め方式と呼ばれ、クランプに挿入したロッドを周囲から挟みこみ、強力に固定することができます。
クロスクランプの使用用途
レーザー光は様々な材料の分析や照射効果を付与するために用いられます。レーザーの出射口から材料まで導くためには様々な光学素子が用いられます。
使用される光学素子にはロッドが取り付けられており、その高さや角度などを変えることで光路を調整する必要があります。そこで固定式もしくは回転式のクロスクランプを用いることで、光路調整を容易に行うことができます。
光学機器を扱うメーカーや学術分野などにおいて、クロスクランプは頻繁に使用されています。
クロスクランプの原理
クランプとは、何らかの材料を作業台などに固定するための道具です。分野によって異なる意味として捉えられ、建築の分野では、材料を台に締め付け強力に固定する工具であるのに対し、医療の分野では、チューブなどをクリップのように挟み込む道具のことを指します。
クロスクランプも固定する道具として使用されます。主に光学機器を扱う場面で使用され、ロッドやポールといった光学素子の固定に重要な部品に対して使用されます。ロッドの直径は12mmから20mmの範囲で使用されることが多いです。
固定式と回転式があり、前者は直角方向にしか固定できませんが、回転式であれば任意の方向にロッドの向きを変換することができます。レーザーの出射角度と材料の面の角度などの状況に応じてどちらかを選択する必要があります。クランプの材料はアルミが使用されることが多く、比較的軽量です。
貫通穴が開いており、その中にロッドを挿入し、外側からネジを締めるとロッドをきつく固定することができます (割り締め方式と呼ばれます) 。
参考文献
https://www.global-optosigma.com/jp/Catalogs/
https://jpn.surugaseiki.com/products/category/cross-clamp