電解マーキング装置

電解マーキング装置とは

電解マーキング装置とは、電解反応を利用して金属の表面に印字やマーキングする装置です。

電解液と電極を用いて金属の表面を腐食させることで、ロゴ・型番・製造番号などを半永久的に刻印します。レーザーマーキングやスタンピングと異なり、金属表面への熱影響が小さく、母材の強度や寸法精度に与える影響が少ない点が特徴です。電解マーキング装置は、主にステンレス鋼・炭素鋼・チタン・アルミニウムなどに対して使用されることが多く、工具・機械部品・医療器具の識別や管理に広く活用されています。

また、印字の深さや濃さを制御しやすく、均一で視認性の高いマーキングが可能なことから、製品トレーサビリティの確保にも有効です。装置自体がコンパクトで扱いやすく、生産現場から検査工程まで幅広く導入されています。

電解マーキング装置の使用用途

電解マーキング装置は、製造・医療・電子部品などの業界で活用されています。

1. 製造業界

電解マーキング装置は、製造業における部品の識別やロット管理に活用されています。ステンレスや鉄鋼部品に対し、型番・シリアル番号・材質記号などを鮮明に印字できるため、管理やトレースが容易になります。熱影響がほとんどないため、寸法の精度が求められる精密部品にも有効です。

また、耐摩耗性の高い印字ができるため、長期間使用される産業機械部品でも情報が消えにくいという利点があります。

2. 医療業界

医療器具では、器具の識別や工程の管理が求められます。電解マーキングを使用すれば、器具の機能を損ねずに識別情報を付与できます。

ステンレス製のメス・鉗子・ピンセットなどの医療器具に適用されており、繰り返しの洗浄や高温滅菌にも耐えられる点が強みです。

3. 電子部品業界

電子部品業界では、基板実装部品・コネクタ・金属端子などの識別管理に電解マーキング装置が利用されています。部品が小型でも、型番・ロット番号・検査番号などの情報を鮮明に印字できます。これにより、工程内のトレーサビリティの確保や品質管理の強化が可能です。