パレット搬送モジュール

パレット搬送モジュールとは

パレット搬送モジュールとは主に生産工場内での原材料、製品及びそれを運搬するためのパレットの移動を自動化するためのモジュールのことを指します。

工場での生産においては資材の搬出入は重要な作業ですが、直接利益に結び付かずかつ、多くの人手や保管スペース、フォークリフト等の機材が必要になるため、できるだけ省力化が望まれます。

パレット搬送モジュールを導入することにより搬送作業にかかるコストを削減することができ、また、汎用設計を導入することにより設計のための労力も抑えることが可能です。

パレット搬送モジュールの使用用途

パレット搬送モジュールは主にリチウムイオン電池や電子部品等の生産ラインの自動化のために使用されています。

自動化により部材や治具、製品を高速に搬出入することが可能になり、また、多彩なモジュールが用意されているため、目的や設備の状況に応じてラインの形状や大きさ、駆動方法などを自由に組み合わせて設計することができます。

また、モジュール化により工程の増減や変更も容易なため、多品種少量生産にも対応が可能です。

パレット搬送モジュールの原理

パレット搬送モジュールはリフタ(垂直方法の移動)、シフター(向きの変更)、回転、直線移動、位置決め、センサー等のモジュールを組み合わせることによってパレットの自在な搬送を実現します。

各モジュールは基本的に独自の電源やエアシリンダーを持つため、必要の応じて一部のみを駆動させることができ、また、導入する場所の状況に合わせてモーター駆動のものだけを選ぶことも可能であり、その場合、設備内へのエアー導入工事が不要です。

また、モジュール同士は接続することを前提に設計されているため構造と設置基準が統一されており、モジュール間での受け渡しをスムーズに行うことが可能です。モジュールには位置決めやパレット検出の装置、あるいは駆動方式の工夫により、事故を防ぐための工夫がされています。

大型のモジュールでは製品、部品保管用の大型パレットの管理にも対応しており、生産管理システム等と連携させることにより部材の入出庫の管理や出庫準備の為のパレット並び替え等にも対応しています。

参考文献
https://jp.misumi-ec.com/maker/misumi/mech/product/combe/
https://www.itohdenki.co.jp/products/pallet.html
https://www.itohdenki.co.jp/wp-content/uploads/210301_stragepalette.pdf
https://news.mynavi.jp/article/20180412-615644/

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