梱包材とは
梱包材 (英: Packing material) とは、商品や製品、部品などを運搬および保管する際に用いる資材の総称です。
被梱包物を外部衝撃や乾燥・湿気、温度変化、静電気、粉塵、虫などから保護し、保管・流通上の効率を向上させる目的で使用されます。また、上記の目的とあわせて、被梱包物の販売促進を目的とするものもあります。
梱包材の種類
梱包材には、被梱包物を収納する外装梱包材 (段ボール、ビニール袋、木枠、木箱、コンテナなど) のほか、被梱包物を保護する内部梱包材 (気泡緩衝材、発泡スチロール、ウレタンスポンジ、仕切りなど) や、固定のために使用する副資材 (紐、粘着テープ、結束バンド、ストレッチフィルム、シュリンクフィルムなど) があります。
段ボールやポリ袋、ガムテープなど家庭で馴染み深い梱包材も多くありますが、自動車や精密機器、医薬品、食品などの産業界においても、多種多様な形状・素材の梱包材が使用されています。
商品を梱包する商品パッケージには、単に商品を保護するだけでなく、商品の情報を表示・伝達する役割が求められます。透明度が高く、陳列性に優れたスタンドパックやスタンドパウチ、商品の可視性に優れたブリスターパックなどはその一例です。
また、商品の魅力を視覚的にアピールするためのデザイン性も重要です。熱で収縮するシュリンクラベルは、ラベルを切り替えるだけで外観デザインにバリエーションを持たせることができるため、ペットボトルなど多くの容器のラベルとして使用されています。
理化学実験・医療現場における梱包材
高い清浄度が求められる理化学実験や医療の現場で使用される製品は、汚染を防ぐため、製品の梱包材も空気清浄度が確保されたクリーンルームで製造されなければなりません。
また、そうした製品はガスやオートクレーブなどによる滅菌処理が必要となる場合も多く、各滅菌方法に対応した梱包材を使用する必要があります。サンプラ等の容器も、クリーン度や滅菌対応を確認した上で用途に応じたものが選択されています。